5回目 1
「…あ」
俺と響のいる病室のドアが開いて、右京と颯が入ってきたところだった。
「こんにちは、庵君、響君」
「右京、颯」
名前を呼ぶと二人は少し驚いた。
「なんで名前を知っているの?」
右京の斜め後ろで颯が銃を準備する。
「そう殺気立たないでくださいよ。俺達には未来の記憶があります」
「…未来の記憶?」
颯が聞き返した。
「ああ。この時間を経験するのは二度目だ」
「…へえ」
言って、右京はにっこりと笑う。
「じゃあ話は早いね。僕達についてきなよ」
拠点に向かう道中、これから起こることについて説明した。
「なるほど、しかしその事実が分かった所でそれを止められる訳ではありませんよね。私達は何故そのようなことを?」
「確か、人形みたいなのを倒したら世界がちょっと元に戻ったんでしょう?そうすれば渦を止められたりできないかな」
あのブラックホールのような壁を二人は渦と呼んでいるらしい。
「あ、拠点に着いたよ」
世界救済のすすめ 雑音 @hiyoppe
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