閑話休題 3

――とある新聞記事の一部

「XX県XX市に住むXXX君(10)の行方が昨日夜から分からなくなっている」


「XXX君は昨日夜7時頃に家の中で確認されたのを最後に消息を絶っている」



――とある週刊誌の一部

「《里親制度の闇》XX県の失踪事件は家出ではないだろうか」


「我々の独自の調査によると、X君は数ヶ月前に里子として引き取られたばかりだったという」


「近隣住民に聞くと、十人全員がX君が家から出たところを一度も見ていないと答えた」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る