4回目 5
「え、響君に自覚はなかったってこと?」
「自覚って…今まで自分は普通の元高校生だと思ってたんですけど…」
「ちょっと待ってくれ」
「ん?」
つまり、響は本当に元高校生で、何らかのきっかけで選ばれ、身体を改造された事が関わっているかは不明だがその後死亡したと仮定する。
過去の記憶がないのが身体を改造されたことを隠すためだとすれば?
「暦はここに来る前の記憶はあるんだよな?」
「勿論あるぞ。なんでここにいるのかはわかんないけど」
颯が目を見開く。
「つまり、過去の記憶のある我々ではなく、記憶のない庵さんと響さんの方がイレギュラーだったと?」
「ああ。俺も身体を改造されてる可能性がある」
カチャリと、颯が銃の引き金に触れる音がする。
「貴方も私達に襲いかかってくるかもしれない、ということですね」
俺はベッドに拘束された。
「体内を調べさせていただきます」
麻酔薬を注射されて意識が消えていった。
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