分かりやすく、美しく、苦しい。

"今"伝えたいことが鮮明に脳内を占拠する。母という身近な存在の違和感や人間味、そして茶筒という母しか知らない、母にとって身近な場所に秘匿された想いが、少しずつ茶筒をとおして主人公に伝わって行く。そして主人公が母という存在になってそれは違和感から共感へと成り代わる。ものすごく優しく、少し苦しい。そして圧倒的に繊細な作品。とても面白かったです。