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    心に秘めた想いを、どうにもならない現実をそっと綴っておいたのでしょうね。
    遺書のような文章。それがあったからこそ生きてこられたのかもしれません。

    グッとくるような作品でした…!

    作者からの返信

    篠崎 時博さん
    そうなのです。
    どうにもならないことってありますよね?
    そういうのを書いて、茶筒にしまっていたからこそ、生きてこられたのです。
    誰でもそういうことがあると思うのです。
    笑っているからと言って、全く何もかも順調なわけなくて
    いろんな思いがありつつも、笑っているのだと思います。


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    茶筒に押し込めた(閉じ込めた)からこそ、母は闊達に生きていけたのでしょうか。
    娘も、同じ思いを封じ込めながら、目の前の光を抱きしめていることでしょう。

    女性が自分を失っていく過程を見ているような手紙でした。

    結婚すると嫁「◯◯家の嫁」になり、出産すると母「◯◯ちゃんのお母さん」になり……
    女性がかつての苗字を失い、名前(所謂、下の名前)で呼ばれなくなるのって、自我を奪われていくように感じてしまうのです。←だから、(女性のことは、特に)下の名前で呼びたい人なのです、わたし。

    作者からの返信

    結音さん
    遺書とも思える文章を書いて、茶筒に入れて
    それを自分が一番いる台所に置いておいたからこそ
    生きていけたのだと思います。

    女性のことは、下の名前で呼びたいですよね。
    分かります。

    子育てって、とても大切なことのはずなのに、ほんとうにないがしろにされていて変だなって思います。
    どうして子育て期間が履歴書では空白になるんだろう?
    そうして、社会から抹殺されていくのって、絶対に変だと思うのです。

    まだまだ、女性は生きづらい世の中だなあと思います。
    学校のことも、なんでも「お母さん」に責任があるかのような感じで。

    ところで、わたし、ママ世界では「〇〇くんのママ」でよかったです。
    何しろ、埋没していても気にならなかったので(笑)。
    そこにはわたしはいなくてもいいかなって思っていました(います)。

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    ちょっぴり不思議な、でも愛を感じる物語でした(*´ェ`*)
    ちょうど帰省しているので、色々と感じるところがあります⁝(ᵒ̴̶̷᷄൧̑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
    素敵な短編です(*´ω`*)

    作者からの返信

    大入圭さん
    コメントありがとうございます!
    嬉しいです!!
    親の想いを噛み締めて、生きていくイメージです。
    あのような文を書きつつ、前を向いて生きた母の存在に、支えられていると思います。

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    これが遺書とするなら、どうしてそれを書き、しかも書いておきながらなぜ手元においていたのかという不思議が最高でした!
    しかも、それにとどまらず、母がこれを書いた意味、自身がそれを読む意味というものまで浮かび上がってきて、とても奥深さを感じます。
    さらに、結局その意味は明らかにされず読者に託されるというのが一番良かったです。
    このおかげで、いろいろと想像が膨らむ読後感を得られました。

    作者からの返信

    月井忠さん
    とてもとても嬉しいコメントをありがとうございます!
    そしてレビューも。

    人間って、生きているといいことばかりじゃなくて、ずんと落ち込むこともあると思うのです。
    そういうことから目を逸らさずにいると、とてもつらい気持ちになる。
    それを文章にして、でも、前を向いて生きていく。
    そういうイメージでした。
    ああいう文章を書くことで、逆に生きていけるというか。

    落ち込んでもいい。
    後ろ向きな考えになってもいい。
    生きているのなら、それでいいのです。そういうこともあると思うのです。

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    深心と想いが傷追い
    死らぬいの
    誰とも知らず惜し比べ
    壊香、闇消、唯絶は
    声を失う、泡化粧
    私は誰かの曇り雨
    離れがすりの刻限草

    なんとなく、こんな気分。
    色々来ちゃった( ;∀;)

    作者からの返信

    福山典雅さん
    素敵な詩(だと思うのです!!)ありがとうございます!
    何度も読み返しました。
    うまこと、返そうと思いましたが、疲れていて何も出てきません(涙)。
    ああ、でも素敵な言葉たち。
    とてもとても嬉しいです!

    茶筒、自分でも気に入っているので、よけいに嬉しいのです。
    福山さんの詩吹、また読みたいです。
    あれ、大好きです。

    あ、愛の話も!

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    こうやって遺書を書いてリセットして、もう一度歩き出すことができる……。ほんと、大切なこと。
    過去に出会った人たちのことを思い出してしまいました。彼らもこうやって何度も遺書を書きつつ、必死に生きていました。

    作者からの返信

    月森乙さん
    生きているとね、いろんなことがあるから、死にたいと思ってもいいと思うのです。
    そのたびに遺書を書いて、それで生きて行けばいいと思うのです。
    わたしは「死にたい」と思う気持ち自体は、どうしようもなくて、そこはそのまま抱きしめてあげればいいと思うのです。

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    心に刺さる話でした。
    親、子、孫と、いろいろな重さや苦しさを抱えながら、家族は続いていくのかもしれませんね。

    作者からの返信

    旗尾鉄さん
    ありがとうございます!
    いろんな思いを抱えて、お互いに大切に思いながら生きていくのだと思います。
    愛が分ればきっと生きてゆけるのです。

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    茶筒は忘れられたものなのでしょうか、それとも遺されたものなのでしょうか。
    いくつにもとれる思いが伝わってきますね。

    作者からの返信

    オカンさん
    茶筒はきっと、自分がいつもいる台所にそっとおいておいたのです。
    だって、ふつう自分の部屋ってないですよね?
    だから大切なものは台所に置いておいたんじゃないかなって思います。

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    親も人間。
    みんな色々抱えて、それでも生きてるんだよねぇ。

    作者からの返信

    マスターとうりちゃん☆彡
    みんなね、いろいろある中で、いろいろ抱えながら生きていると思うのです。
    そんな思いを書きたくて。

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    企画ご参加ありがとうございます。

    親の気持ちも、子供の気持ちも分る年になり、それなりに経験も積みました。
    それでも、ふと自分の中の暗く澱む気持ちを見つめて堕ちてしまいそうな時もあります。
    抱き締めた光は愛だったのかもしれません。
    茶筒の中に閉じ込めたのは、光を知る前の彼女だったのかもしれません。
    想像ですが。
    胸に染み入る手記です。

    作者からの返信

    鳥尾巻さん
    素敵な企画、ありがとうございます!!

    生きていると苦しいこともあって。
    それでも進んでいかなくてはいけないこともあって。
    暗く重くつめたいところ。
    そこにいる気持ち。
    それらを閉じ込めた文。

    抱きしめた光は愛だと思って書きました。
    茶筒に閉じ込めたのも、愛を知る前の想いです。

    読み取っていただけて、嬉しいです!
    ありがとうございます!!

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    ミステリー仕立てで、深い愛に包まれていて……。
    残暑の朝にすてきな作品をありがとうございます。

    作者からの返信

    上月くるをさん
    コメントありがとうございます。
    そうなんです。
    ちょっとミステリー仕立てにしたかったのです。
    そして愛なのです!

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    2008年に、成田空港で土産として買った茶筒が今も押し入れに残っています。これを持って入国した時、米国の税関で、麻薬でも入っているのではないかと疑われて、足止めされました。

    作者からの返信

    @fumiya57さん
    茶筒で、足止めされるんですねっΣ(゚д゚lll)
    びっくりです!!
    お茶大好きなんです。
    ティーパックはありません。いつでも茶葉!!

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    なんとも言えない情緒がありますね。
    とても好きな作品です。

    >母も、この重さを知っていた。愛しさも。それは確かな確信だった

    この言葉がなんというかずっしりと響きますね。知っていたけど、この手紙が残されていること。そしてわたしは時折読み返すこと。

    作者からの返信

    島本葉さん
    ありがとうございます!
    島本さんに好きって言ってもらえると、なんだかすごくすごく嬉しいです。
    また頑張って、いいお話書きたいな。

    誰だって、いろんな思いを抱えて、でも、笑って生きているんじゃないかな、と思うのです。
    それでいいと思うのです。

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    情念。
    お母さまのもうひとつのいのちが、茶筒のなかで。
    継いで、抱いて、おくって。
    情念の、ながいくさり。

    作者からの返信

    いっちゃん
    茶筒の中の、思い。
    それは、閉じ込めた、くらい思い。
    だけど、くらい思いがあるからこそ、小さな声に気づくことが出来ると思うのです。
    笑ったり泣いたり怒ったり。
    そうして、うんと愛して育ててゆくのです。
    いのちを。


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    なんとも不思議なお話。
    お母さんはなにに悩んでそんな文字を茶筒に残したんだろう?

    りおちゃんが「ままのままにあいにいく?」って言った時
    いけないことを考えてしまった。
    僕の間違った想像でありますように・・・取り越し苦労でありますように。

    追伸。
    よかったです。

    作者からの返信

    nekoさん
    人間は誰しも、暗い思いを抱えていると思います。
    よい面だけではない。
    その、暗い側面をどう抱えていくか、だと思うのです。
    茶筒の中に閉じ込めて、前を向いて生きていったのです。
    愛をたいせつにして。

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    西しまこ様。

    どうしても吐き出したかったのでしょう。
    辛くて、苦しくて、堪らなかったのでしょう。
    だけど、生きる事を選んだお母様は素晴らしいと思います。

    きっと、その茶筒の中で自分を一度終わらせたのでしょう。

    作者からの返信

    綴さん
    こういうくらい物思いってね、誰でもすると思うのです。
    鬱々とする。
    苦しくて。
    だから、書かずにはいられなかった。
    茶筒の中に入れて、いつも自分がいる台所に置いておいた……と思いながら書きました。