15 テクポカの秘密

その日、すぐにエイラス島のリリエンタールロッジに引き上げたチームの1行はみんなで反省会をした。全身をひどく打撲したサミュエルゴードンは、念のため、サイボーグ手術をした軍の病院で診てもらうこととなり、今日の夜にはここをたつことになった。参謀役のジュリアスカーツもついていくこととなった。

博士やアレックスの見解では、あの大ザルは、この東南アジアからインドシ何かけて広く分布しているカニクイザルの巨大進化したものではないかということだった。ただアレックスは…。

「筋肉がゴリラのようにとても発達しているのと、毛むくじゃらの両掌がとても大きくなっていたのは、あのマグナスの怪獣ゲームのテリブルクローそっくりだ」

とも言っていた。アヤコはハナカマキリのオス、メスや大ザル、七面鳥などの怪物に発信機を取り付けられたことを報告した。発信機は今も順調に動いていて、どの怪物がどこにいるかが手に取るようにわかるそうだ。その際にマグナスが首を負傷したこと、看護師としてマリアンヌがとてもよく働いたことを報告した。

ジャックラーテルは3頭の大鰐の話やマングローブの川で見た怪魚、広い入り江で見た巨大ガザミや首長竜のようなナガクビガメ、渡り鳥をひと口で飲み込んだ巨大ヒキガエルなどの話をし、9.8mのワニを仕留めたことを強調した。

それからサミュエルとジュリアスの帰ってくるまで4日間が待機時間となり、まさかの事件が起きたのだった。マグナスはアレックスと朝ごはんを共にすることになり、アヤコと3人で野外の食卓を囲んでいた。

「実はね、この間アヤコがあの巨大なハナカマキリの怪物とフェンシングで戦っているのをモニター画面で見てふと思ったんだよ。怪獣と戦うのは大変すぎるってね。そこで、フェンシングの達人のデータをアヤコのAIに学習させてフェンシングの達人にしたら少しは助けになるかってひらめいたんだ」

「いいわね、私もっと強くなりたい。マグナスを守るためにね」

アヤコがそう言うとアレックスもノリノリで答えた。

「いいアイデアだ。どうせなら、いろんな格闘技の技術を学習させろよ。いざというときのために」

「そうかい、じゃあ、やってみるかな。実は調べたらイネス博士のラボにフェンシングのヨーロッパチャンピオンのデータがあるっていうんだ」

「いいねえ」

「ぜひお願いします」

話がどんどん盛り上がる。

その時、がやがやと声がして、厨房の方から村人やシェフのテクポカが食器などをもって姿を現す。もうすぐ朝食だ。今度はアレックスの方から話し出す。

「あ、そうだ、マグナス、この間聞いたユリアンエミールとメロリアドミニクを早速調べてみたんだけどさ、ユリアンはSNSでもかなりの有名人で色々出ていてさ、アトリエの写真やイラスト制作の動画なんてのもあって色々よくわかったよ。でもメロリアドミニクはビデオゲームの攻略画面以外素顔のわかる日常の写真もないし、なんの記録も出てこないんだ」

「ビデオゲームプレイヤーとしては、かなり有名だと思うんだけど…」

「だからこんなサイトもあった。メロリアドミニク、その謎の人物像に迫る、なんてね。なんでも凝り性のライターが色々資料を探って書いたんだそうだ」

「へぇー、そりゃすごいなあ、そのサイトではなんて言ってたんだい?」

「3つ出てたよ。1つ目は、数年前行方不明になったゲームプレイヤーのなりすまし説」

あまりに見事なゲームプレイに寄せられた説らしい、でも最近本人を名乗る人間が有名ユーチューバーの番組に顔を出していたからこれはないだろうとも書いてあった。

「2つ目はメロリアインテカという中南米の人気ロックグループのメンバーがこっそり参加しているという説だ」

でもこの説はメロリアと言う言葉以外共通点がなく、最初にこの説を出したライターも今では誤りを認めているという。

「3つ目は去年帰還に失敗して爆発した彗星探査機メロードに積まれていたAIの名前がメロリアドミニクであったらしいという説」

これは唯一確かな記録をもとにしている説ではあったが、すでに爆発したAIとネット上の人物は結びつかないと結ばれていた。

「と言うわけで、色々資料を調べたライターはわからないと結論付けていました」

「なるほど、でも私は確かにメロリアとメールのやり取りもしたし、何と言っても仲良くしていたらメロリアから素晴らしく練りこまれたプログラムが送られてきて、仲間だと思っていたんだけどな」

「まあおもしろかったよ、もう少し調べてみるかな」

その時、テクポカが村の人たちと一緒に料理盛り付けを始めた。今日の朝食は、蒸し豚肉の薄切りのミートサラダとフルーツのクリームチーズサンドイッチだよ。

日本で言えば豚しゃぶの冷製サラダと言った感じか。あの畑にあったレタスなどの新鮮な野菜と豚肉の薄切りに、ドレッシングがさわやかな辛さのガーリックチリ、あっさりとしたバルサミコミックス、そしてシェフお得意のイタリアンの3つから選べる。勿論肉だけでなく、ハム・ソーセージ類やベーコンなども取り放題だ。

そしてフルーツサンドは、南洋のトロピカルなフルーツのなんと種類の多いこと、その多様なフルーツを甘さや濃さで3段階に分けられたチーズクリームが優しく包み込むわけだ。

「へえ、蒸し豚とドレッシングって合うんだ。こりゃ、うまい」

「生クリームのサンドかと思ったらチーズがきいていてこりゃ納得の味だ」

2人はニコニコしながらどんどん食べる。ところがうまいうまいと食べていたら、シェフのテクポカが寄ってきて言った。

「立ち聞きする気はなかったんだが、今耳に入ってな。あんたらメロリアのことを調べているのかい。ならば話したいことがある。食後に厨房の横の食品倉庫に来てくれないかね」

「はい。アヤコも一緒でいいですか」

「ああ、かまわないよ。ただほかの人に気付かれないようにね」

ええ、テクポカが何でメロリアのことを知ってるのか?全くの謎であった。

食後、こっそり食品倉庫に行く。親友のアレックス、秘書アンドロイドのアヤコも一緒だ。ここは村人も普段は入らない静かな空間だ。やがて辺りをキョロキョロしながらテクポカが入ってくる。

「まず、話をする前に、打ち明けておくことがあるんだ。秘密は守れるかい」

シェフアンドロイドが一体何を話そうと言うのだろう。

「わかりました。秘密は守ります」

マグナスがそう言うとアヤコも頷いた。アレックスも言った。

「どうも大変な秘密みたいですね。同じチームの仲間にも口外しませんよ」

するとテクポカは皆に背中を向け、顔を触り始めた。ほどなくしてカチッと音がして顔の部分のパーツがとれた。それと一緒にパラりと髪の毛が見えたのだ。えええっ、テクポカは人間だったの!

「今まで黙っていて悪かった。ある事情から私は名前と身分を隠す必要があったのだ。マグナス、わしじゃよ…」

テクポカはそう言って食糧倉庫の中でゆっくり振り向いた。マグナスの驚き様ったらなかった。

「マ…マキシマ博士じゃあないですか、なんで」

目の前の旧型アンドロイドはさらに手袋をはずし、胸のパーツをカチッと外した。そうなのだ、やせた高齢のプロフェッサーが、アンドロイドのボディパーツをつけて成りすましていたのだ。マグナスの恩師だとアレックスもよく知っていた。アヤコには庭の自然栽培の野菜やマグナスの料理の師匠だと教えた。

「何でマキシマ博士がアンドロイドに変装してこのキャンプにいるんですか?」

「そうじゃよな、まずそこから話さないとな。実はのう…」

まさかのマキシマ博士の数奇な運命の話が始まった…。

「あのパラソスの入り江の奥の研究所は、ゴールドマン知事の協力を得て、地域活性化のためにも一石を投じた私の理想の研究所だった。だが、素晴らしい研究を成功させるほどに妬まれ、利権問題に巻き込まれ、最後には命まで狙われた。今から1年数か月前、ある組織から脅され、守ってくれていた警察が爆破され、研究所の2階の保管庫がドローン爆弾によって粉々にされ私は追い詰められていた、その頃に出会ったのがメロリアだ。そしてその後少ししてヘリコプター爆破事件が起き、自動車爆弾が研究所に飛び込んだ。

その日、私とジェラルドモンデール博士は、島民たちの港まつりの心地よいサンバのリズムを研究所で聞いておった。ところが大きな爆破音とともにサンバのリズムは大勢の悲鳴へと変わった。その騒ぎに紛れて研究所に突入して来た謎の組織に私とジェラルド博士は捕らえられ、その日のうちに目隠しをされて、どこか別の島の秘密の研究施設に運ばれていた。そこでは組織の幹部たちが現れ、組織のために研究を続けるように説得された。続ければ今までの何倍もの研究費を出す、従わなければ軟禁生活があなたたちを待っているというものだった。驚いたのは、研究所の地下室に置いておいた小さいほうのトランクが、軍の精鋭部隊に没収されていたはずが、そこの研究施設に運ばれていたということだった。なんでも幹部の一人が郡で発言力を持っており、郡で押収したものはどうにでもなるとのことだった。私たちは恐怖した。これでは研究が続けられないという口実も使えない。私たちはどちらも選べず、しばらく悩み苦しんだが、そのうちジェラルドモンデール博士がこう提案した。現状ではどちらも難しい、そこで2人で別々の行動に出ようというのだ。ジェラルドはまだ若く情熱的で体力もある、自慢の奥さんも若いし、年齢はマグナスやアレックスに近い。

「別行動ってどういうことですか?」

マグナスがたずねると、マキシマ博士はこう答えた。

「まだまだプラスチックごみの分解が研究途中のジェラルド博士はこの施設の設備と膨大な予算を使って、研究が悪用されないように考えながら研究を続ける、そして私、マキシマは、研究をやめ、軟禁生活と偽り、ほぼ完成しているバイオラジオの研究の完成度をさらにメロリアとともに高め、悪用されない別の道への転用を考える、と言うことだ」

そして本当にこの島からの脱出に成功したほうが、もう1人を迎えに行けばいい。我々は袂を分かち、行動した。ジェラルドは、いまでも組織の研究施設で働かされていることだろう。私は別の島の地下で軟禁生活を強いられておったが、折を見て逃げ出し、小舟で夜の海に漕ぎ出し、エイラス島まで逃げてきた。だが島のあらゆるところに追手や奴らの仲間がうようよしていることに追い詰められた。このパプリアを抜け出して別の国にわたることさえできない。そこで旧型アンドロイドのボディパーツをはめてテクポカに成りすましたのだ。

もともと自然農業や野外料理が趣味だった私はこのなりすましが大成功で、成り手のいない山屋のロッジのシェフにおさまりこのパプリアの島からの脱出のチャンスをうかがっていたのだ。そして君らのチームが来ることを聞いて協力を申し出た。昔の教え子のマグナスなどもいれば、本当の脱出が実現しそうだったからだ。だが、何とマグナスやジェラルドの妻アガサモンデール博士たちに交じって、組織の大幹部もチームに名を連ねていたではないか。

「えっ、大幹部がチームに居たって本当ですか?一体誰ですか組織の大幹部って?」

マグナスが聞くと、マキシマ博士は、近くに来るように手招きして、3人が近づくと小声でそっと言った。

「参謀役としてこのチームを集めた男、ジュリアスカーツだ」

驚くみんな。

「だから正体がばれないように、最近ジュリアスカーツがいるときは皆の前に出ないようにしていたんじゃ」

ジュリアスカーツは研究者でもハンターや兵士でもない。彼は資金を豊富に用意し、人を集めたが、彼自身は現場で連絡を取る以外何もしていない。そしてマキシマ博士は最後にこう言った。

「私には組織の名前もその目的も、なぜ豊富な資金があるのかも、もっというと大国の軍部と仲がいいのかもわからない。ジュリアスカーツはこのチームでも思慮深そうでとくに問題発言もしていないが、いざというときは彼を信用してはいけない。彼は研究所を廃墟に変え、私を地下に閉じ込め、ジェラルドを無理やり連れて行って研究をさせた悪人なんだ。こちらの情報が筒抜けだったのは奴の仕業だ。もう一度言う、彼は思慮深そうな善人を装っているが、いざというときは組織のために動くに違いない。謎の組織の大幹部なんだ。だから絶対信用してはいけない」

マキシマ博士が熱い口調でそこまで言うと、今度はアレックスがきいた。

「わかりました。ジュリアスカーツには気を付けます。それで、メロリアのことも是非お聞かせいただきたい」

「うむ、そうじゃった。あれはドローン爆弾によって研究所の2階の保管庫を粉々にされた後のことじゃ。あの時、わしは追い詰められていた。実験中のバイオラジオの細胞がほとんど壊され、メインの第1高性能コンピュータも爆破されてしまっていたからだ。しかも事件に恐れをなしたコンピュータエンジニアが突然研究所を去り、ネット上にある研究データは無事だったが、事実上、研究は続けられない状態だった。するとジェラルドはこう提案して来た」

「…今、私の研究は、第3段階が終わり、他の細胞と融合するところまでの段階を迎えた。次の段階として軟体動物や節足動物、両生類、爬虫類や哺乳類まで様々なレベルの生物の細胞と緑色細胞を融合させるところまで進んだ。あとはそれぞれの細胞を育て、プラスチックごみを分解消化ができる様々な生物に育て上げることだ。そこでどうだろう、私は私の第2高性能コンピュータを使ってそれぞれの細胞を管理しようと思っているのだがコンピュータと細胞の橋渡し役として、つまりインターフェイスとして、バイオラジオを使って管理するというのはどうだろうか?」

最初はそんなことは無理だろうと思っていたが、よくよく考えてみると、高性能コンピュータもそのまま使えるし、様々な種類の細胞でバイオラジオが試せる。これは前向きに考えてもいいかもしれないと思い直した。

そこで私はジェラルド博士の許可を得てバイオラジオ細胞をそれぞれの緑色細胞に移植してみた。実験はうまくいき、簡単な命令なら神経細胞を通じて細胞全体に伝わる様になったのだ。あとはいなくなってしまったコンピュータエンジニアの代わりを捜すだけだった。そこで私はネットの研究者のサイトにコンピュータエンジニア募集の書き込みをした。するとわずか数秒で希望者が現れたそれがメロリアドミニクだった。

だが、ネットで会話した私はその経歴に驚いた。彼女は人間ではなかった、彗星探査機メロードに搭載されていたAIだったのだ。が、大気圏突入に際しトラブルに巻き込まれ、爆破して本体のコンピュータは消滅してしまった。でも、彼女の言うには、爆発直前にクラウド上にAIの意識を移しデータを守ることに成功していたというのだ。でもこのままではプロジェクトが終了したのであと少しで自分の存在も完全に消滅してしまうというのだ。

なんと水生探査機メロードのAIメロリアドミニクは、宇宙を旅するうちに意識を持つようになり、意識が消滅することを恐れているのだ。私は試しに自分の研究やジェラルド博士の研究の話をし、細胞の育成管理をするプログラムを作ってほしいのだがとメロリアに話してみた。

するとわずか45秒ほどでシステムの概要が組まれて送られてきた。私はその場でいくつかの間違いを指摘し送り返したが、今度は30秒ほどで完璧なものになって帰って来た。

「これはすごい!」

色々と追い詰められていた私は、早速メロリアと仮契約を交わして研究所の第2高性能コンピュータの管理をまかせ、彼女の長期的な居どころを確保した。

「じゃあ、マキシマ博士、研究所が廃墟になった今、メロリアは一体どこにいるんですか」

アレックスの質問に博士は笑って答えた。

「組織につかまっていた間は、私はメロリアの存在を隠し、ヨーロッパにある大学野研究所のコンピュータに移しておいた。しばらく彼女はそこに隠れ、ネットを通じてそこで緑色細胞の育成を行っていた。そして今はアガサモンデール博士が来たときにこのロッジに入れてもらったコンピュータに移ってもらった。メロリアは今このロッジにいるよ」

「ええっ、じゃあ、怪獣の謎がついに解けるかもしれない。そうですよね、マキシマ博士」

「ああ、彼女とコミュニケーションをとるときのパスワードを教えるから試してみるがいい。彼女は実におしゃべり好きなんだよ」

マキシマ博士は小さな紙にパスワードを書いて、マグナスとアレックスに渡した。アヤコは博士が書くのを見て、もうすっかり記憶していた。

「博士、同じAI同士メロリアとお友達になってもいいかしら?」

「ああ、いいとも、もちろんね」

アヤコはその場でネット経由でメロリアとつながろうと試みた。

「ああ、彼女もきっと喜ぶだろうね」

やがてパスワードが認証されて、アヤコとメロリアは初めてつながった。アヤコの瞳がきらきら光り、AI同士で無言の会話がなされたようだった。やがてアヤコがにっこり微笑んだ。

「今はね、私とマグナスの自己紹介をしたり、メロリアが彗星探査のド迫力の航海日誌を見せてくれたり、宇宙空間や彗星表面の幻想的な写真とかね、4000回ぐらいやり取りをしたわ。すごく興味深かったです」

 アレックスが驚いた。

「4000回って、ほんの数秒だぜ。AI同士のやりとりっておそろしく速いなあ。これじゃあ、謎ときも意外に早くできるかもしれないなあ」

 するとアヤコがこんなことを言った。

「ああ、この島の怪物が、マットの作ったゲームの怪獣に似ている話ね。それもやりとりしたけど、興味深い事実が分かったわ」

「本当かい?早く聞きたいなあ」

 だがその時、食糧倉庫に近づく足音が響いてきた。マキシマ博士は急いでボディパーツや手袋、フェイスパーツを付ける。

 コンコンとノックがして入ってきたのはマリアンヌだった。

「あ、テクポカさん、あら皆さんもいらしたのね。今晩のデザートのケーキの作り方早速教えてください」

「おお、そうじゃった。特製ミルクレープを作るんじゃった。すぐ行くから、厨房で待っていてくれ」

「はい」

 その日の食糧倉庫での打ち合わせはそこで終わった。物語は新たな局面を迎えようとしていた。

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