深い森の古城に1人住む吸血鬼。
人に敵対視されながらも、人との交流を願う心優し彼女がある日訪れた、女性剣士との出逢いで運命が変わっていく……
そんなお話ですが、とにかくクスクス笑えます!
毎話ごとに吸血鬼ロナちゃんの、一人称が本当にいい味出してます。
純粋無垢に見えて、お酒やギャンブルにハマりそうになったり、守ってあげたくなるような怖がりや弱さもあったり。
それでいて芯の強さも併せ持っていて、就位の人達を惹きつけていく。
そんなニューヒロイン、ロナちゃんの姿を追っているだけで、どんどんページを進めてしまいます。
なので、一気に読んじゃわないよう我慢するのが大変なのが、この作品への唯一の不満です(笑)
まず目についたのが、秀逸なタイトルです。
吸血鬼『さんじゅうにさい』
吸血鬼さん『じゅうにさい』
と読むのかで見方が変わる、いわばダブルミーニングです。
主人公である吸血鬼ロナリーテの冒険?を描く本作。ロナリーテは、『じゅうにさい』に違わぬ言動を見せてくれてめちゃくちゃ可愛いです!
でも本当の年齢は……。
弱々なロナリーテが出会う人々もキャラが立っていて魅力的です。敵も酷いことをしてくる割にはどこか恨みきれないような、そんなコミカルなキャラたちです。
人見知りで勘違いから人間に狙われるロナリーテの成長と、とある真実。
ちょっぴりシリアスもありますが、暖かい交友関係に癒やされてみてはどうでしょうか?
一話一話が短いので隙間時間に読むにはぴったりの作品です!