第79話 軍勢


 100階層まで降りると扉があり。それを開けるとミノタウロス軍団だった。

「ミノタウロスとかまじでないって!」

「数の多さが凄まじいな」

「一気に決めるぞ!」

「はい!」

 俺は魔王にジョブチェンジしてディストラクションを唱える。


 ミノタウロスはすべて消滅した。

 ドロップは斧星10だ。

 宝箱は金貨とスキルオーブ、変身だった。

 みんないらないみたいだから死蔵する。

 さすがに疲れたので一息ついて今後の対策だ。

「たぶん、200そう以下もこんな感じだろ?」

「そうですよね。レッドドラゴンの群れとかはさすがに勘弁ですよ」

「俺もディストラクションにたよるのはあまり好きじゃないな」

「ならやっつけていこうぜ?」

「はぁ、疲れるだけですよ」

 だな。ディストラクションにたよるのはモンスターによることにしよう。


 とりあえずまた階段をひたすら降ると200階層だ。扉を開けるとジャイアントアントの群れだ。

「きゃあぁぁぁぁぁぁ」

「ディストラクション」

「大丈夫か?」

「う、うん」

 流石に気持ち悪かったな。アリの巣になっていたのか?

 ドロップは槍で星11、宝箱は金貨とスキルオーブの増殖。いらねぇ!

 家に帰って飲んで寝る。

 次の日は朝から300階層に突入、ゴブリンの群れだ、チーフやキングもいる。みんなで殲滅だ。

 レベル上げきった冬夜は勇者で、俺はブラックスミス、千夏が聖女で、エマが忍者だ。

「おらあ!」

「プリズンストライク」

「聖なる祈り」

「忍法火炎地獄」

 みんなそれなりに強いから一時間もかからず倒し切ることができた。

 ドロップは短剣で星12宝箱は金貨とスキルオーブ、挑発だった。

 400階層にたどり着くと今度はゴーレムだ。ここはディストラクションで一撃だった。ドロップは斧星13宝箱は金貨とスキルオーブ、頑丈。

 500階層にやっと来れて一息つくとはいる。案の定ドラゴン系だがグリーンドラゴンだったのでまた数をこなすため地道に倒していく。


「ふう、最後っと」

「お疲れ」

「お疲れ様です」

「やっと終わった!」

「疲れました」

 ドロップは剣星14宝箱には金貨とジョブオーブ。料理人。誰も使いたがらないと思ったが千夏が使うらしい。


 ダンジョンコアに登録して地上にでる。

 町の宿屋に入り家に帰るとさっそく料理道具を買ってくる千夏が作る料理はレベルが低いためあまり上手くない。

「どうだ!」

「うん、美味いよ」

「美味しいです」

「美味しい」

「よかったー!じゃあ私も一口」

「「「「……」」」」

「レベル上げするもん!」

「そうしろ」

 半泣きにならなくても十分食えるからいいのにな。


 次の日は久しぶりに休みにした。

 千夏はレベルを上げたかったらしいが別に今日でなくていいだろう。

 久しぶりに外に出てみると街の風景がガラッと変わって装備をしてる人が多い。

 馬場さんとこに最近行ってないと思いいってみると泣きつかれた。

「なんでこないんですか?」

「いや最近はあまり物が多かったでしょ?」

「あんなのすぐに捌けましたから」

 別室に連れてかれて俺の持ってる星10武器まで持ってかれた。

 なんでも最近はレベル上げをする人が多いらしい。だから合う武具がないと困っていたらしいのだ。

 こりゃ万場さんのとこもヤベェな。

 明日あたり四人で行くか。

 とりあえず今日はこれでいいとかえしてくれたがポーションまでがっつりもっていかれた。


 夜になってみんな帰ってきてからその話をする。みんながゲンナリする顔になったのはしょうがない。明日のためにガチャを引く。


 次の日は万場さんのとこにいくとやっぱり泣きつかれた。

「なんでこないんですかー!」

「すんません」


 別室で全部持ってかれた。

 金は入ってくるけどガチャと飲み食いにしか使ってない気がするなぁ。

 ポーションも作っておいたので渡しておく。


 馬場さんのためにまたガチャを、引いている。持っていくと喜ばれたのでよしとしよう。もうないのかと言われ、そのうちまた持ってくると約束して家に帰ると、またガチャを回す。


「私達だけじゃなくて他にもガチャいるんじゃないの?」

「安く卸してる俺らが頼りらしいからしょうがないだろ?」

「やすくっていってもぜんぜん高いよ」

 エマの言う通りだが、安くしてこれである。

「まあ、馬場さんのためだよ」

「はぁ、お人よしだ」

「ですね」

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