第41話 3人目
普通に楽しんでるエンジョイ勢だったらしく、友達も多かったがアプリを入れたのは千夏だけで同期した転神も同じようにやってる人と出会っていないそうだ。
転神は四人でパーティーを組んで戦ったりあそんだりするのが楽しいらしく日本では転神をする友達とまだ仲が良く遊んでいるらしい。
「だからって俺の部屋に転がり込んでくるなよ」
「ここはパーティールームとして借りてるのだろう?」
「そうだけど男二人の中に女の子が一人でくるのは違うと思うぞ?」
「気にしない気にしない!私がきにしてないからな!」
「おい、冬夜もなんか言えよ」
「好きにさせたら良いんじゃないですか?」
ソファーでゴロンと寝ながらゲームをしている。
「いや親御さんが心配するだろ?」
「親には許可をとってきた、娘をよろしく頼むと言われたよ」
「えー!」
「秋さん、ルームシェアなんていまどき男女混合はありますから」
冬夜が言うが俺は中身35だぞ!
「まぁ、空いてる部屋はあるからチャチャっと入りなよ」
「冬夜!」
「はーい!」
「千夏も」
千夏はスーツケース二つ抱えたまま部屋に入って行った。冬夜の横の部屋だ。
「はぁ、」
「秋さん気にしすぎですよ、僕達でも仲良くやってるじゃないですか」
「まぁ、そうだけどな」
「秋さんが千夏ちゃんを襲うとか?」
「するか!」
「あははは、なら良いじゃないですか、僕もそんなことしないんで」
ゴロンとうつ伏せになってまだゲームをやっている。
まぁしょうがないからトイレと風呂場には使用中とかの札をかけとけば良いだろう。
こうして3人目のパーティーメンバーがパーティールームに入ってきてしまった。
「「「カンパーイ」」」
千夏の歓迎会を開かないわけにはいかないと言われてウーバーしてしまった。
「クハァー」
千夏はジャージ姿だがスタイルがいいのが丸分かりだ。髪は後ろで縛っていてポニーテールにしている。茶髪で目がデカくてってモデルでもやってたのかな?
「千夏はモデルでもやってたのか?」
「あぁ、少しだけやってた時期があったけどどうしてだ?」
「いやモデルでも通用するんじゃないかと思ってな」
「あっはっはっは!無理無理っ!私口が悪いしガサツなんだ。男兄弟に挟まれてたからかな?」
たしかにガサツで口が男口調だな。
「おっこれうまい!」
「だろ!ここの中華最高なんだよ!」
「あははは、美味い飯にビール最高だぁー」
千夏は男としてみることにした。
「んでなんで男二人でパーティー組んだんだ?」
「なんでだっけ?」
「忘れたんですか?僕が入れてもらったじゃないですか」
「そうだっけ?」
「「「あははは」」」
賑やかな隣人が出来た。
暑さの和らぐ季節になろうとしていた。
「暑苦しいぞ!」
「だって二人とも金持ちなんだから少しくらい私にも稼がせて!」
「分かった、ガチャ産の武器はあるな?」
「いらないのなら沢山ある」
「なら万場さんとこにいこうか」
「馬場さんのとこには結構行ってますからね」
東京駅からギルドに向かう。中に入ると武器防具が少ししか置いてなかった。
「やっときてくれた!」
「万場さん、遅くなりました」
「もっと早くきてくれていいんだよ」
「今日はちょっと変わった武器ですが」
別室に移って武器を見せて行く。
見た目が派手だなぁ、これで星3か。
「いいねいいね!買い取りますよ!」
「防具もあるか?」
「これでいいのかな?」
「おぉ、女性用だ!欲しかったんですよ!」
万場産は嬉しそうに見ている。
「なら、女性用はこの千夏から買ってくださいね」
「男性用は俺や冬夜が出しますし、ポーションは俺が出しますので」
「わかりました!あ、星10武器が売れたんでお金用意しますね」
「売れたんですか?!」
「はい!これを使えるようになるって意気込んで買って行かれた方がいましたよ」
はぁ、すごい人もいるもんだな。
「じゃあ、今度は僕の星10武器を置いてくださいよ」
「いいですよ!」
はぁ、売るのはいいけどなかなか大変だな。
「こんなに稼いでいいのか?」
「しょうがないだろ?これでも安くしてるんだから」
「そうだよな」
千夏は震える手でバックを胸に抱えている。
「千夏はインベントリとかないのか?」
「アイテムが入るのはあるけどそう言うのはないな」
「スキルオーブで探すか」
「ですね」
「なんなら俺が預かってやるぞ」
「そうしてくれ」
バックを預かるとインベントリに入れる。
「便利だな」
「だろ?」
「ふたりとももってるなんてずるいぞ!」
千夏は地団駄を踏んでいる。
「まぁ、探せばあるだろ?」
「時間はかかりそうですけどね」
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