第28話 稼ぎ


 朝起きてリビングに出ると、

「おはよーっす」

「おはよ、起きてたのか」

「『ダンブレ』やってたっす」

「あはは、ログインボーナスとかあるの?」

「ありますよ、ガチャもありますしね」

「なら金貨は何でないんだ?」

「これダンジョン攻略するのに色々買い物ができるんすよ」

「あぁ、それでか」

 『ファイナルブレイブ』には買い物がなかったからな。合成とかに使うくらいだしな。


「朝飯どうします?」

「食いに行こう、とその前に顔洗ってくるわ」

「はーい」

 支度して出かける、朝定のあるところに行って飯を食う。

「今日はどうしますか?」

「ちょっとギルドに寄っていいか?」

「いいですけど、なにかあるんですか?」

「まぁ行けば分かるよ」


 ギルドに着くとすぐに馬場さんがやって来て別室に連れられて行く。

「今日はどうしましょうか?」

「星1装備が結構売れるんだよね」

「え?装備売ってるんですか?じゃあ俺のも売れますか?」

「もちろん買い取らせていただきますよ」

「冬夜も売ればいいさ」

 冬夜は嬉しそうに、

「じゃあ要らない星1装備全部売ります」

 あはは、現金が手に入るしな。


「うわぁ。こんなに金になるんすね」

「俺は錬金でポーションも売ってるから、武器防具は冬夜が売ればいいさ。なくなればガチャ引けばいいだろ?」

「はい!ありがとうございます」


「昨日はちゃんと見て回らなかったし盗賊の懸賞金も取りに行かないとな」

「はい!それじゃあ行きましょう」

 アプリを起動して異世界に行く。

 懸賞金は金貨100枚だった。冬夜に全部渡す。

「いいんですか?」

「だから俺はカンストしてるんだって」

「あ、はい、ありがとうございます」

 二人で街をぶらつく、やはりここまで来てる奴はいないようだな。武器防具屋を見たり、アクセサリー屋をみたりして過ごした。

 ギルドに行ってダンジョンが近くにないか聞いたらあるそうなのでそこでレベル上げをする。

 俺は騎士にして冬夜は隠密が欲しいらしく忍者にジョブチェンジする。

 俺が前衛で冬夜は遊撃だな。

 1階層から順調に進んでいく、冬夜はレベル1からだから簡単にレベルが上がる俺は92だからまだまだ下にいかないとダメだな。

「楽勝ですね」

「だな」

 二人で無双しながら下に向かい進んでいく、50階層に着いたのでここで今日早めにしとく。

 部屋に戻るとピザを頼んだ。

 やっぱり一人よりは楽しいな。

 テレビをつけると城壁の外の風景が映し出される。

「まさかですよね」

「だな、ゴーグルアースと同期させるなんてな」

「地球と同期しちゃったら最悪になると思わなかったんですかね?」

「それより考えつかないだろ」

「そうっすよね」

 外の風景はモンスターが結構いて大変なことになっている。

 海外では外に出てモンスターを狩っているらしい。

「カキヨムの人はあれから何も書いてないのかな?」

「書いてないっぽいっすよ」

「地球からモンスターがいなくなったとか書いて欲しいけどな」

「あー、そう言うのいいですね」

 冬夜は楽しそうに笑ってる。

「ダンジョンメイカーのやつはどっかのダンジョンに力を入れてそうだけどな」

「沢山増えましたもんね。しらみつぶしに探しても見つからないですかね?」

「その労力は自衛隊なんかに任せよう」

「ですね、僕たちはそれが分かってから行きましょう!」


 次の日も朝からダンジョンでレベル上げをしている。

 いまは89階層に来ているがボスはやっぱり100階層なんだろうな。

「もうすぐレベル100です。次は何にしようかな?」

「俺も騎士が120になるな。次は何にしようかな」

「よし、僕は黒魔道士にします」

「んじゃ俺は武闘家かな」

 とりあえずここでやっていけるかモンスターを相手にしてみる。

「無理!逃げるぞ!」

「ジョブチェンジしてください!」

「あっ!分かった!」



 さすがに89階層でレベル1はまずかった。

 三階層に戻ってまた一からやって行く。

「危なかったな」

「流石に無理がありましたね」

 とりあえずはやっていけるとこまでやっていく。

 ようやく89階層までくるのに二日かかった。黒魔道士レベル70、武闘家レベル82だ。

「ようやく元に戻って来たな」

「本当ようやくですね」

 一気に100階層を目指す。


 100階層、扉を開けるとまたしてもレッドドラゴン。ただ一匹だったので二人で袋叩きして終わった。ドロップは魔法使い用の杖星10だったので冬夜が使うことに。

 この頃には冬夜レベル91、俺が98になっていた。宝箱はもちろん冬夜が開けて金貨の山にビックリしていたが探すと合ったスキルオーブ。二人とも使わない風魔法だった。

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