第18話 ダンブレ
ふと路地に入るとスキル屋と言うのがあったので入って見る。
聞いて見るとダンジョンでたまに出るスキルオーブなるものがあるらしくそれを鑑定して売っているのだそうだ。もしかしたらと思いインベントリを確認すると待っていた。金貨に混ざっていたようだ。
スキル屋で治癒の魔法のスキルオーブを買い、日本に帰る。
今までインベントリの整理をしてなかったので整理すると金貨が45500枚、スキルオーブが六個あった。
スキルオーブは火魔法、水魔法、治癒の魔法が二つ、雷魔法だった。
オフオクでスキルオーブは火魔法、水魔法を売ることにした。
結構使えるなオフオク。
ギルドに治癒魔法のオーブを持って行くととても喜ばれた。まぁ怪我人が多いからなぁ。一個500万で三個で1,500万になってしまった。とりあえずインベントリにいれる。
火魔法も水魔法もそれなりの値段がついていたので速攻で売っておいた。
街ブラしながら家に帰る。
いろんなものを買っておく、まぁ飯類だけどな。
東京ダンジョンに行って見るかと電車を乗り継いできてみたらすごい行列が出来ている。やはりまだスキルを取ってない人が多いのか?
並んで聞いて見るとそうではなく普通に探索らしい。モンスターの落とす魔石が燃料として認可されたらしく高値で売れるらしい。
なるほどなぁ。新しいエネルギーになるならそれはそれでいいことだな。
俺はダンジョンに潜るのを諦めて街をぶらつくとダンジョン近くだということからギルドが建てられている。やはりビルだ。
中に入って見るとスカスカな感じがする。
ここは武器防具は売ってないのかと聞いたら売っていないそうだ。試しに星3の装備を売ろうとすると別室に連れて行かれた。
「貴方がギルドに卸してくれてる葉山さんですか?」
「はい、ギルドが近いので」
「こちらにも回してもらえないでしょうか?」
「いいですよ」
「ありがとうございます」
ヒョロっとしたメガネのおっさんは
「星1から5までの装備でいいですか?」
「もちろんです!」
ズラーッと並べると凄いな。
万場さんは電卓片手に何やら計算している。
「これでいかがでしょうか?」
「一千万!いいですよ!」
「ありがとうございます!」
また課金しないとな。
それにしても星5武器があるとしても一千万はびっくりした。………いや、あっちでもそれなりの値段か。
「あ、あのちなみにポーションなどは?」
「ありますよ?」
「売っていただけますか?」
「は、はい」
おっさんに抱きつかれてもなぁ。
中級ポーションを100本卸してまた金が増えたところでようやく解放してくれた。
「またきてくださいね!」
「はい」
それより俺以外に『ファイナルブレイブ』を同期してるのはいないのか?
まぁ、終わりも近いゲームだったからなぁ、何年やってたっけ?
だが、俺がやめさせない!課金しまくってやるよ!
さすがに課金しまくったら辞めるなんてことはないだろう。
とりあえず課金してガチャを回す。
ある程度は出てくるのがわかるのでそのまま何十回と回す。
公園のベンチでこんなことやってるのは俺だけだろ。
ある程度いいのも引けたので大満足で電車に乗って家まで帰る。
ブラックスミスで星15武器を二つ作れた。
200だとこれが多分限界なんだよな。
だけどブラックスミスだけ上げても本末転倒なんだよなぁ。
錬金術の合成もどちらになるかわからないし使い所が難しい。やはり装備レベルをあげるならブラックスミス一択なんだよなぁ。
ビールを飲みながらゆっくりとテレビを見ていると、ある男の特集が流れて来た。俺と同じようなアプリで無双しているそうだ。
「おぉー!いいじゃん!」
しかも星5が最高だったが星7までの武器防具が実装されたらしい。
アプリの会社もそりゃ宣伝になるしやるわな!
速水君は顔もいいし若いし素直そうな子だ。人気が出るだろうな!
かたやおっさんの俺は体型は変わったがおっさんには変わりなくビール片手に番組を見てる。まぁしょうがない。
「僕はこの世界からダンジョンを無くします」
と言っているが無理だろう。
なんたってダンジョンメイカーなんだから作ってるんだよ誰かが!本当に迷惑だとおもわないのかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます