第14話 武器防具屋


 次の日は100階層に挑む。

 下に降りると扉があってボス臭が漂っている。

 とりあえず侍でいくか。

 扉を開けるとレッドドラゴン二体がいた。

「一閃」

 で一体はすぐに倒れたが、二体目は避けてブレス攻撃をしてきた。それを避けると体当たりだ。吹き飛ばされて壁にめり込むが、ヒールをかけてもう一度一閃を放つと倒れてくれた。

 その二体は塵になると2本の大剣になった。星10装備だな。

 宝箱も出たが金貨だったのが悔しい、でもインベントリに入れておく。下にまだ続くようだがここでポイント登録できるようだ。水晶に手を置き、魔法陣で外に出る。


 王都でFOの装備を買ってから家に帰宅する。

 いやぁ、レッドドラゴン二体はビビったけどなんとかなったな。流石100階層だな。

 侍もレベル90になったし、いうことなしだな。


 日本の方は相変わらずダンジョン行列ができていて変わりなし。

 城壁の外の方はモンスターがウロウロしているようだが、それは異世界と変わらない。

 いざとなれば出ていけばいいだけだからな。

 世界でも同じように街づくりシュミレーションで城壁と結界を張っているらしい。

まぁ、外に出てモンスターを狩る強者もいるそうだが、日本ではまだ聞かないな。


 ビールを飲みながらチビチビとツマミを食べ、テレビをつけてスマホでゲームをしている。『ファイナルブレイブ』の会社が潰れなくて良かったよ。課金しとこ。

 チャージの画面に行くと初回チャージで星10確定ガチャチケットプレゼントと書かれていた。

 いや、課金するでしょ!

 課金してガチャチケを使って回すと星10の騎士装備が手に入った。そういえば騎士もあるんだったな。

 と思いながらガチャを回して見ると今度は星10武器の騎士装備。


 騎士になれってことか?


 まだ侍も途中だしって、上限なかったわ。

 それなら騎士もレベル上げようかな。

 ブラックスミスも上げないと装備強化が難しいんだよな。

 

 よし、騎士とブラックスミスを上げようかな!


 一晩ぐっすり寝ると起きてから支度をする。とりあえずダンジョンの一階から騎士装備で挑むか。


 見た目装備で星3の剣士スタイルにしてダンジョンに入る。

 片っ端から倒していきレベル上げをする。

三日かけてようやく50階かよ、騎士のレベルは47、まだまだだな。

 それからまた四日かけてようやく99階までたどり着いた。

「もう疲れた」

 ちょこちょこ日本に帰っているが流石に一週間はつかれるな。あとはレッドドラゴン二体相手にするだけだ。

 扉を開けると二体並んでこっちを見てるレッドドラゴンがいる。

「ライトセイバー」

「ホーリースピリット」

「ついでにサークルブレード」

『ゴァアァァァ』

 一体を倒して一体は傷ついている。

「ホーリーブレード」

 でトドメを刺すと、また塵になって今度は双剣と弓だな?二つとも星10だ。

 宝箱からはお馴染みの金貨だ。インベントリにいれて、転移陣で外に出る。

 まぁ大変だったな。

 でも、上位職の聖騎士にもなれる。

 そういえばもう一つ成れるのがあったな?

 錬金術師だ。


 あぁ、レベル上げばっかりだな。


 一ヶ月くらいかけてレベル上げするか?

 いや、ここ最近はダンジョンばっかだしなぁ。 王都にでも遊びに行くかな。


 王都にはいると、人が多い!

 異世界人か?

「あ!」

「ん?」

「武器売ってくれてる人ですよね?」

「そうだけど、買ってくれた人?」

「そうです!ほんとこの武器と防具に助けられましたよ」

「それは良かった」

 人に喜ばれるのは心地いいな。

「いまからダンジョンにいってきます!」

「おう、気をつけてな!」

 若い男三人組か、がんばれよ。


 アクセサリーでなんかいいものがないか見ると、運++があったので買っておく。


 ギルドも人が多いんだろうな。

 

 王都をぶらつくが、人が多すぎるので日本に帰る。

 日本でぶらついていると和菓子屋を見つける。無性に和菓子が食べたくなってつい大人買いをする。


 途中で服屋にも寄ってサイズの合わなくなってきた服からジャストサイズの服を買い足す。外に出てインベントリにいれてるから、手ぶらだ。


 日本にもギルドができているのでそこに行こうと思う。立派なビルがギルドだそうだ。

 とりあえず登録しておこうと受付に行くとアプリを持ってるか聞かれたので持っていると答えると別室に連れて行かれる。


 なんだろうと思っていたらギルドの偉いさんが来た。

「葉山さんのアプリを紹介してもらえますか?」

「『ファイナルブレイブ』と言うアプリですが?なにか?」

「いえ、ゴーグルアースとダンジョンメイカーの件はご存知ですよね?」

「あぁ、あれは最悪ですね」

「あの犯人を探しているのですよ」

「あぁ、とりあえず確認しますか?」

「お願いします」

 アプリを見せて同期してるのをみせると、

「良いアプリを同期されてますね!」

「そうですか?」

「あぁ。武器防具を売ってたのは」

「あ、俺ですね」

「ありがとうございます。あれでどれだけ救われたか」

「いえいえ、こちらも商売にしてしまってすいません」

 無職の俺ができることはこれくらいしかないからな。

「問題ないのでこちらにもおろして頂けませんか?」

「良いですよ」

「ありがとうございます」

 ギルドに武器防具を売ることになった。

 

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