第11話 壊れて行く地球


「撃てぇ!」

“ドンッ”

 オーガの胸に大穴が開くとオーガが倒れる。

 自衛隊もアプリを入れていたやつが何人かいたみたいだが、そいつらとは別に普通に戦っている人達の方が多い。

 街を守るために命をかけて守っている。


「ふぅ、ここら辺は大丈夫だな」

「そうですね。なんとか一掃できてホッとしていますよ」

「だな」


 街の中にはまだ多くのモンスターがいるが大型と呼ばれるようなモンスターは倒されている。いるのは中型のウルフ系統などが多い。


 城壁ができてからは結界が張られたようで中でモンスターは生まれなくなった。あとは残っているモンスターだけだ。


 主要都市は城壁が進められて高速道路や線路も結界が張られたので交通もなんとかまわっている。


 そして俺は、

「そりゃ星4だから兄ちゃんにはまだ無理じゃねぇか?」

 商売をしている。

 生きていくには金が必要だ。

「FO装備も揃ってるよー!」

 武器防具屋として生きて行く事が俺には必要だった。

「おっさん!これタダでくれや!」

「はいそう言う人にはドーン!」

 一発で伸びている。

 一応俺も強いからね。

 びびって値切る事もできないようだがすこしは割り引いているのだ。

「自衛隊だが銃はないのか?」

「ガンマン装備はあるにはあるんですがたぶん装備できないんですよ、あれなら作りますけど?」

「本当か?」

「試しに作ってみましょうか『クリエイト』」

「おお!小銃だがモンスターに効くのか?」

 スキルで作った武器だから使えると思うけど、

「使えなかったら返品も可能ですので」

「よし、買った!」


 今日も儲けたぞ!億万長者も夢じゃない!

 ビールを開けて一人で祝い酒をする。

 おお、ようやく城壁が出来上がったのか。それなりにかかったな。

 

 人間たちは城壁内で暮らすようになり異世界と何ら変わらない状態だ。

 スマホのアプリから通知が来た。

『ダンジョンメイカーと同期しました』

「あ?」

『ダンジョンが生成されます』

『それに伴い異世界転移のアプリをアップデートします』

 はぁ。まだだれかやってるのかよ。

 

 地球が壊れちまうよ。

 もうだいぶ変わってきてるのに。


 アップデートが終わるとこっちのマップにはダンジョンの入り口が表示されるようになった。

 世紀末だなぁ。

 ビールを一口飲んでその日は眠りについた。


 もう働かなくてもいいくらい儲けてるしあっちのお金もカンストしてるが。

 やっぱレベル上げは別だよね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

葉山秋 35歳


剣士 レベル101

魔法使い レベル90

シーフ レベル90

クレリック レベル93

ブラックスミス レベル108

ポーター レベル60

商人 レベル60

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 忍者やテイマーなどまだまだジョブがある。とりあえずレベルを120まで上げてみよう!


 王都での買い物も済ませて、今度は西の火山地帯にいく。レッドドラゴンの討伐だ!

 レベル上げをしたい俺はとりあえず冒険者の頂点と呼ばれる人と並んでみたくなった。

 ソロでレッドドラゴンの討伐を成した人がいたそうだ。


 なら俺もやってみようじゃないかってね!


 歩きでテクテクしていると、ブラッドバイソンと言うモンスターが俺に突進してくるが片腕で受け止める。

 はぁ、俺つえぇ!

「ふん!」ブラッドバイソンを横倒しにして剣でとどめを刺す。


 漫画でよくあるようなやつ!俺にもできた!


 この時は有頂天でした。


 レッドドラゴンが強すぎる!

 星10の武器でさえ少しダメージを与えるだけで全力なのにレッドドラゴンは余裕である。

 魔法もダメでブレスで相殺されてしまう。

 ハンマーで頭を殴り少し怯んだところで逃げてきました。

 まだまだでした。ごめんなさい。


 地道にレベル120に上げて星13の武器を作ることに専念する。まずはブラックスミスをレベル120にすると、星10の武器を武器鍛錬で星13まで持って行くのに苦労した。なんとか失敗しながらも星13の武器が出来上がった。あとは剣士をレベル120にするだけだ。


 俺はフロストドラゴンと戦いながらレベル上げをする。あと少しがなかなかあがらないのだ!


 たまに地球に帰り失敗して星が落ちた奴も売って金の足しにした。それくらいガチャに突っ込んでようやく星13の武器が完成したのだ。


 レベル120でしか持てない武器をいま剣士に装備する!


 いざレッドドラゴン!

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