第7話 王都


 朝の鐘で起きて、顔を洗って下の酒場で飯食って準備万端だ。

 街を出て街道沿いに西に進んでいく。今日は行けるとこまで行って日本に帰る。

 こっちでは時間が進んでいるので一眠りしてからまた歩けばいいだろ。

 今日は魔法使い装備なのでテクテクと歩いて行てモンスターがでてくると速攻で魔法を放って倒して行く。


 街道を歩いていると後ろから馬車が走って行く。後ろを見るとウルフが追ってきている。見逃してくれないよなと魔法でウルフを倒して行く。


 馬車は止まり押し付けるようで済まなかったと言ってくるので、次の町まで乗せてもらうことにした。

 ウォーニーという名前の行商人で最近何かと物資が不足気味らしいので商いは順調らしい。これから行く王都もデカい街らしく、って王都に行くのか。次の街は王都らしい、そりゃデカいだろうな。

 王都なら宿屋は多いらしいからいいとこに泊まろうと思う。


 なんなら家を買ってもいいかもな。

 まあ、ほとんどいないから買ってもしょうがないか。


 ある程度進むと盗賊が現れた。

「ひひっ!」

「なにがヒヒッだよ?こっちは先を急いでるんだ」

「全部置いて行くなら命は助けてやるぜ」

「やだね、ほんとレベルの差もわからないなんてな」

 俺は素早く片付けると縛り上げて荷馬車に積んだ。

「あ、あありがとう」

「ん?あいつら金になるんだろ?」

「たぶん」

「なら気にしないで先に進もう」

 後ろでんーんー、うめいているが知ったことか。


 歩きよりやはり馬車の方が早く、夕刻には次の街が見えた。

 王都ともなるとデケェなぁ。

 ウォーニーの馬車は中に入る前に盗賊を引き取って貰い、識札を貰って中に入る。

 ここでウォーニーともお別れだ。

「あんたのおかげで助かったよ」

「こちらこそ乗せてくれてありがとう」

 別れるとギルドに寄って地図を見せてもらう。北の方に強いモンスターがいるようだな。


 ちょっと高めの宿を紹介してもらいそこに泊まることにする。一週間前払いだ。


 王都ということで武器防具屋を見て回ると星9武器が売っていたが持っているので持ってない武器防具を買って行く。


 買い食いもするがちょっと一味足りないのだ。中々うまい店がないな。

 宿に戻ると下の酒場でまた情報収集だ。

 なんでも、異世界人を王都に招こうとしているらしいが噂話だからわからんな。

 まぁ、このまま知らんぷりで通すのがいいだろう。


 宿で寝て起きるとやはり良い宿なのか身体がバキバキではないな。


 ギルドに向かいさて今日はどこにいこうかと地図をみている。

 流石王都だけあって周りはスライム平原でスライムしかいないようだ。これではレベル上げができないじゃないかと思ったらダンジョンがあるそうでそこに向かう。


 南に位置するこのダンジョンはそのまま王都ダンジョンと言うらしい。

 とりあえず魔法使いでダンジョンに入るがなかなか強いモンスターが出てこない。

 シーフにジョブチェンジし、さっさと下の階に降りて行く。


 40階層からようやく手応えのあるモンスターが出てきたのでそのままシーフでレベルを上げていく。

 このダンジョンは何階層まであるのだろうか?

 まぁレベル上げにはちょうど良いか。

 下に降りて行く程に強くなって行くモンスターだが、ちょうど良いのでシーフと魔法使いのレベルを上げていく。

 ミノタウロスを見て感動して見たりしていると危なかったりもしたが、順調に階を進めて行く。


 両方ともレベルが40を超えたのでここらで一度日本へ帰る。

「はぁ、けっこう疲れたな」

 なんだかんだで歩き疲れている。

 今日は銭湯にいって疲れを癒す。

 はぁ、休みが終わってしまう。


 まぁなんだかんだで三日くらい休んだ気分だから良いか!


 ビールを大量に買ってインベントリにしまうと家に帰る。

 テレビをつけてもいつも通りだな。

 ネットの掲示板を見るとやはり武器を売ってくれだの書いてある。

 お。そうだ今日のログインボーナスとガチャを回してなかったと、いつもの日課を済ませると明日に備えて寝るのであった。

 

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