第4話 マーマン
レベルも上がりにくくなって来たので街を目指す。
遠くからでもわかる通りデカい街がある。
街道を進んでいくと、荷馬車が襲われている。
「助け入るか?」
「頼む」
フォレストウルフに囲まれていたのでチャッチャと倒していく。
「助かった」
「いや、そっちは無事か?」
「あぁ、君のおかげでな。それより強いな」
まぁ、装備のおかげでだけどな。
「隣町まで一緒に行かないか?報酬もだすぞ?」
「いや、俺は一人でいい」
「そうか、残念だ」
とここで別れる。助けてやったのにお礼もなしか。助け損だな。
ちょっとだけ森に入りレベル上げをしてから街に向け出発する。
ぶらりおっさんの一人旅だ。
とりあえず目につくモンスターは倒したて経験値にする。
だが、スライム平原と書いてあるのでスライムばかりだ。
ようやく街の城壁が見えて来た。遠くからでも分かるのはやっぱりモンスターの脅威がないからなんだろうな。
スマホのマップを見てもスライム平原しかないからな。
街に着くと門兵に通行証代わりのギルド証を見せて中に入る。
凄い人だかりだし、いろんな種族がごった返している。やはり知能があるかないかで判別してるのかな?見た目がモンスターの人もチラホラ。
武器屋に寄ってみると星5までの武器が並んでいたが、欲しいものがなかった。別のゲームの武器と思われるものもあったが別に性能がいいわけじゃないようだ。
同じように防具屋に行ってみるが変わらない。アクセサリー屋に寄ってみると、力+などのアクセサリーが売っていて大人買いしてしまう。『ファイナルブレイブ』にはアクセサリーはないからな。
とりあえず宿屋に行きアプリを停止する。
「はぁ、戻って来たなぁ」
ビールを開け飲みながらダラダラとしているが、『ファイナルブレイブ』をつけて貯めていた石を使ってガチャを回す。今回のお目当ては剣士装備と武器だ。
虹色に発光して星10確定したのでホッとしながら見ているとお目当ての武器をゲット出来た。
課金はしない派だが、そのうちするかもしれないと思いながら『ファイナルブレイブ』のイベントをやっていく。ビールを飲みながらダラダラと時間をかけてドロップを集めていく。錬金術師の装備が手に入った。
まぁ星5だからまだ無理なんだよね。
アプリはまだあるのかと思って探して見てもなくなっていた。あったら世界中に蔓延していただろう。
さぁ、明日もブラックな会社に出て行かないといけないからさっさと寝よう。
通勤電車に揺られながら、朝の日課であるログインボーナスとガチャをやる。大抵が星3くらいなのに今日は星10が出た!
電車内なので声を押し殺して喜びに震える。今日はいいことがありそうな予感。
あるわけなかった。とてつもない量の仕事を振られ残業、終電確定してしまった。
家に帰るとアプリを起動して一日ダラダラと宿で過ごす。
下の酒場でエールを飲みながらつまみを食べ、他の人の話に耳を傾ける。
「へぇ、それじゃあこの街にもくるのかね?」
「大魔道士様ね」
「なんでも凄い魔法らしいよ」
けっ!地道にやってる俺はなんなんだ!
部屋に戻ってふて寝をする。
次の日はギルドで地図を見てからリザードマンの沼地に向かう。リザードマンっぽい人がいたが、あれは竜人と言う種族らしい。
リザードマンは経験値が高いのですぐにレベルが上がってとてもいい!ジョブチェンジしても何とか倒せたのでこれでまた俺は強くなれた。夕方まで狩ってから街に戻りアプリを停止する。
二重生活をしていると、老けてしまうような気がしてならないが、あっちにいる間はこっちの世界の時間が止まっているのでそれはないと思いたい。
シャワーを浴びると出ていた腹も引っ込んでいる。あっちで無双しているからかもしれないな。
明日行けば休みになるので今日はもう寝る。
いつものように通勤し、いつものようにこき使われ帰りの電車は最終だ。
とりあえずシャワー浴びてアプリを起動する。
アプリを見て今度はポーターにでもしてみようかと思う。
ポーターは攻撃力は弱いがインベントリというのが使えるようになる。
インベントリとはなんでも入れておける空間ができる事で自由自在にモノを出し入れできる。
今持っているアイテム一覧はそれしか入れられないから使い勝手が悪い。
ポーター装備に変えると、おっきなリュックを持った姿になる。が、見た目装備で消しておいた。
とりあえずレベル30を目指してレベル上げを開始する。
ここからだと南にマーマンの泉があるからそこでレベルを上げる。
マーマンの槍を躱して星1の長剣でブスリと刺すとまーまんは怒ったように槍を振り回す。まぁ怒るのもわかるけど冷静になれよ!
躱しながら剣で斬りつけて行くとようやく倒れた。これだけでレベルが5も上がった。
これならいけるとマーマンを殲滅する勢いで倒して行く。
なんとかレベル30になったので今日はここらで休むとする、街に戻って宿に入る。
疲れていたのか速攻で寝てしまった。
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