第2話 ゴブリン
ゴブリンを倒しながら森の中を進んでいくと、森の名前が変わってオークの森になった。
「マジか、オークはまだ早いだろ?」
もう一度ゴブリンの森を探索することにする。
もう無双状態だから楽しくて仕方ないがゴブリンだしな。
そろそろいいかとオークの森に入る。
思ったよりでかい、身長二メートルはあるんじゃないか?
「ストーンバレット」
オークに穴があいて倒れてしまう。
あ、ここでも無双だな。
武器持ちオークも難なく倒していく。
ここにもオークの巣があるようで中に入っていくと無双する。
ハイオークがでてくるが、
「ファイアーストーム」
はい、一発である。
何かないかと集落を探すが、金貨ばかりで何もない。
「きゃあぁぁぁ」
悲鳴が聞こえたのでそちらに向かうと女の子がオークに担がれている。
杖で殴りオークを倒すと、
「あ、ありがとうございます」
「いえ、どうしたの?」
「アプリをいれたらここに飛ばされて」
あぁ、俺と一緒か、なら大丈夫そうだな?
「それじゃ」
「あ、あの、私同期したアプリがパズルゲームなんです」
「は?」
「どうにかなりませんかね」
またなんでパズルゲームなんかにしたんだ?
「俺にはわからないですが、今までどうやってここまで来たんですか?」
「パズルを消すとモンスターも消えるのでなんとか」
んな馬鹿な、パズルゲームで戦えってか?
しかも初期装備じゃなくて普通の服じゃねぇか。
「んー、たぶん向いてないと思いますよ?」
「そこをなんとか、おじさんは何のゲームと同期したんですか?」
「ファイナルブレイブ」
「なら武器をくださいよ」
はぁ、なぜに助けたのにそんなことまでやらなきゃいけないのか…
「おたくさん、すこし図々しすぎですよ?」
「だって、こんなアプリやめられないじゃないですか!」
「じゃあ同期を解除するとか?」
「出来ないんです!」
「じゃあしょうがないでしょ?」
「はぁ、ですよね」
そりゃパズルゲームなんかで何ができるって話だわな?
「でもできれば自衛できる武器くらいくださいよ!」
「やる気かよ!はぁ、初期装備ならいいですよ」
「やった!」
しょうがないので初期装備と武器を渡す。
着替えたらそれっぽくなるもんだな。
「これで魔法が使えれば、ファイア」
“ボフッ”と火が出る。
「やった!」
ゴブリンの森でレベル上げをするそうだ。
ちなみに名前は聞いていない。また、たかられても知らんぷりだ。
女の子と別れてからは順調に進んでいる。
森を抜けると街道があった。
杖が倒れた方に向かって進んでいくと町が見えたのでそこに今日は泊まる。
宿で一泊すると、一旦アプリを停止する。
やはり時間は進んでないようなのでもう一度アプリを起動する。
魔法使いのレベルもそれなりに上がっているので剣士にジョブチェンジして宿からギルドに行ってみる。
登録は簡単で銀貨を一枚渡して水晶に手をかざすだけでギルド会員の会員証が手渡された。
テンプレも起きなかったし順調に見えたが、またあの女の子がいた。
「探しましたよ!」
「何でしょうか?」
「パーティー組みません?」
「結構です」
さてはたかるつもりだな。
「でも私は組みたいです」
「無理ですのでそれじゃ!」
逃げるが勝ち、さっさと町から出ていく。
追いかけてくるが途中で諦めたのか町に戻っていく。
「はぁ、よかった」
あんなのに粘着されたらたまらんからな。
さっさと森に入ると今度はフォレストウルフの森だった。
何頭か群れで襲ってくるが装備に助けられて何とか倒す。
レベルが10は超えているので星2装備にあげてもう一度森に入ると余裕が出て来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます