第4話 クリスマス




 12月暮れ。長かった一年も残り10数日となり、授業も生徒の方がマラソン後のクールダウンみたいな心持ちで集中力が入らず、厳しい先生以外の授業は緩い空気が流れていた。


 俺とゆりなの関係について冷やかされる機会は少なくなっていたが、クリスマス前となると、また矛先をこちらに向ける輩が増え始めていた。


「3組の佐藤に告白しようかと思ってるんだよな」

「ムリムリムリムリっ!! お前の家、鏡無いんか!? とりあえず、トイレの鏡でも見に行けって!!」

「うるせーよっ! これでも佐藤とは結構話すんだぞ!」

「でもクリスマスまでには彼女欲しいよなぁ」

「それな。彼女持ちのヤツのクリスマスの予定の相談とか聞いてるけど、こっちはその悩みすらないっちゅーねん!!」


 朝練終わりの部室で先輩と同級生が談笑している横で、俺は息を潜めてさっさと着替えを済ませる。


「その点、校内屈指のカワイイ彼女のいるヤツはクリスマス、ウッキウキなんでしょうねぇ?」


 先輩にそれはそれは力強く肩を掴まれ、俺に発言権の無い形ばかりの審問会が予鈴が鳴り終わるまで開かれたのだった。




「島崎さ、クリスマスはどうするの?」


 授業が終わり、昼食の準備の前に一人の女子が俺の所へやって来た。


「え? どうするって、どういう意味?」


 その女子――望月さん――は、ほのかに顔を赤らめ、俺の顔をチラチラ見ながらモジモジとしていた。


 ――おい! まさかこれは! いや、でも今はフリとはいえど、ゆりなちゃんと! いやしかし!


「あのさ、勘違いされても困るんだけど、あんたにどうこうって気持ちは一切無いから。

 予定が無いんだったら、私と、……その、岡野くんとあんたたちカップルで一緒に出掛けたいと思って」


 キツイ口調で説明を受け、俺は心に傷を負いながら、ようやく事情を理解する。


「いや~……。まだ何にも決めてないけど。そもそも出掛ける話もまだ出てないし」

「え!? 普段からそうなの? 南さんと付き合ってるのに!?」

「普段からっていうか……。休みはお互い部活があるし、家の用事とかもあるし」

「あんたねぇ……。

 一つ忠告しておくけど、釣った魚に餌をあげない男は嫌われるからね。

 自分が南さんと付き合えてる奇跡をもっと大事にしなさいよ」


 釣った魚も何も、ゆりなから告白してきた設定なんだけど。と思いながらも、ゆりなに誘ってもらってばかりではいけないという言葉は、それなりに俺に刺さった。


「決まってないなら、南さんに聞いといてよ」

「わかった。聞くだけ聞いてみる。報告は明日とかでもいいかな?」


 望月さんは「いいけど、時間が無いから早くしてね」と俺に釘を刺し、自分の席へ戻って行った。


「クリスマスかぁ……」


 机の上に弁当を広げ、白米を一口咀嚼しながらしみじみ想いを馳せる。


 ――クリスマスを女子と過ごすなんて、母さんの観てるドラマの中だったり、もっと大人になってから関わるものだと思っていたからなぁ……。


 考え事をしながらでも、弁当の卵焼きは今日も美味しかった。




「――っていう事を言われたんだけど。どうかな?」

 望月さんに打診を受けた夜、俺は電話でゆりなに事の顛末を伝えた。


『……優輝くんはどうしたいの?』

 ゆりなが乗り気ではないのは声色でわかった。


「まぁ、予定も立ててなかったし別に行ってもいいかなぁって……」

 ゆりなの静かな怒りにビビりながら、素直な気持ちを答える。


『……』

 ゆりなは黙ったままだった。


「ごめん。やっぱりやめとく……?」

『もう予定決まってないって言っちゃったんだから、しょうがないよ。

 これで用事があるって言って断って、運悪く出掛け先で望月さんに会ったら気まずいし、だからといってクリスマスに優輝くんと出掛けられないのもイヤだもん……。

 明日、望月さんに行くって伝えていいよ』

「ごめん……」

『……もういいよ。でも行くからにはちゃんと楽しもう!』

「うん。そうだね」

『また明日。おやすみなさい』

「おやすみ」


 翌日、ゆりなが了承した事を望月さんに伝えたら、望月さんは見た事の無いテンションで喜んでいて、ゆりなには悪いが何だかとても良い事をした気分になった。




 クリスマス当日。突然朝一番にいくつもの手さげ袋を持った姉さんがやって来て、たくさんの服を準備してくれていた。


 何でもクリスマスデートをするだろうと先読みして、今日の為にわざわざ俺の服を用意してくれたらしい。

 その代わりにまたゆりなの写真を撮るという、現物を既に貰っているから断れない交換条件を押し付けられ、自分もデートに出掛けた姉さんの背中を見送った。


 鋭すぎる姉さんの先読みのお陰で着ていく服に困る事の無くなった俺は、ゆりなを1人にさせてはいけないと思って、かなり余裕を持って待ち合わせ場所に向かった。


 季節は本格的に冬へと移り変わり、待ち合わせでただ立っているだけだと体温が吹き抜ける寒風に奪われていくようで、とにかく寒い。


 辺りを見回すと駅前の店もクリスマスカラーに飾られ、夜にはライトアップされるのか、木々には無数の小型LEDが巻き付けられていた。

 特にケーキ屋は頑張っているようで、店先で店員がサンタの格好をしてケーキの叩き売りをしている。

 


「あ、島崎! え? 早くない?」

「ああ、望月さん。こんちわ。言うて望月さんも早いけどね」

「私は……、その、緊張で家でじっとしていられなくて、ね?」


 姉さんは言っていた。

 「デートで短いスカートを履いてくる女は、それなりに気合が入っている」と。


 あまりピンと来ていない俺に「ゆりなちゃんがミニスカートを履いて来てくれたら嬉しいでしょ?」と言われ、漠然と理解する事ができた。


 着込んでいる俺が寒いと思っているのに、望月さんはクリーム色のロングコートの下にニットの黒のセーター、そしてピンクの丈の短いスカートにモコっとした短いブーツを履いている。

 岡野の為にクソ寒い中、我慢して足を出しているのかと思うと、いじらしくてちょっと泣けてきた。


「島崎って、意外に私服のセンスいいのね……」

 望月さんは上から下へ値踏みするように遠慮無く見つめた後、しみじみと声を漏らした。

「ありがとう。望月さんもかわいいよ゛っ」


 突然背後から頭を叩かれ、頭を抑えながら振り返ると笑顔のゆりなが立っていた。

 茶色のコートにオフホワイトのケーブル編みのタートルネックのセーター、そして細身の濃紺ジーンズを履いていた。

「ゆりなちゃん、こんにちは……。今日もかわいいね……」

「ありがとう優輝くん。こんにちは」

 ゆりなは笑顔を崩さなかったけれど、目が笑っていない事に気付いて、別の意味で寒くなってきた。

「南さん、こんにちは」

「望月さん、こんにちは。今日はよろしくね」


 ゆりなは望月さんと挨拶を交わし、互いの服を褒め合っていた。

 俺は女子たちの横で若干の疎外感を覚えながら、岡野の到着を待っていた。


 岡野が集合時間から5分遅れ、待ち合わせ場所に到着した。

 青のスカジャンに濃紺のダメージジーンズはまだいいとして、金のクロスのネックレスが絶妙にダサ――年齢に不相応なアンバランス感を出している。


「オッスー、今日もさみーな」

「岡野、おっす」

「島崎、決まってんな! 気合入り過ぎじゃね?w」


 岡野は俺の肩をポンポンと叩きながら、からかうように笑っていた。


「うおぉっ! 南! 私服めっちゃカワイイじゃん! 南は普段からずっとカワイイもんな!」


 岡野はテンション高くゆりなに話しかけ、ゆりなは笑顔ガードを発動していた。


「あの、岡野くん。今日は来てくれてありがとう」

「おー、望月。学校とは雰囲気違うな」

「そ、そう? どうかな?」

「ん? いいんじゃね?」


 勇気を出して話しかけた望月さんの表情が、徐々に曇っていくのが如実に見て取れた。

 ――岡野、それはあんまりだよ……。

 そう思いながらも、岡野と望月さんの問題だからと口にはしなかった。


「そろそろ行こうか。電車に乗り遅れる」

「おう。そうだな」


 改札へ向かう為、4人で歩き出すと、ゆりなは俺の隣にやって来た。


 改めて今日のゆりなの服装を横目で見る。

 ジーンズ姿も足の細さと長さが際立って似合っているのだが、女の子らしい服の方が好みの俺としては、せっかくゆりなの私服が見られるチャンスなのに、その機会を逃していると思えてならなかった。


「他の男の子もいるんだからしょうがないでしょ」

「え!?」


 ゆりなは呆れたようにため息をついた。


「顔に出てた」

「だって、今日はクールでカッコイイ感じだけど、ゆりなちゃんにはカワイイ服の方が似合うって知ってるから……」

「……ありがと。2人の時はちゃんと優輝くんの好みに合わせるから。ね?」

「うん……」

 これではまるで俺が駄々っ子のようではないか。


 時刻表を確認すると次の電車が来るまでには、まだ10分ほど時間があるようで、一度トイレタイムとなった。

 ちなみに目的地は初めてのデートと同じ隣町だ。


 俺が小便器の前に立つと岡野は俺のすぐ隣に立ち、ジーンズのチャックを下ろした。


 ――隣に立つなよ。緊張して出なくなるだろ。

「いやー南、私服もカワイイな! 本当はスカート姿が見たかったけど、クリスマスに私服で会ってる時点で他のヤツより上にいるけどな!」

「……ゆりなちゃんもカワイイけど、望月さんは?

 私服オシャレじゃなかった?」

「あー、望月ね。

 南の隣じゃなかったらイイかもだけど、南と比べたらな。

 今日誘ってくれたのは感謝してるけど」


 用を済ませた岡野は洗面台で手を洗い、髪型を整えて出ていった。


「アイツ、俺とゆりなちゃんが付き合ってるって事を忘れてるんじゃないか?」


 その後も岡野の行動は望月さんには辛いものとなった。


「おい、南! これ食ってみろよ!」

「南! これ、南に似合うって!」

「南!」

「南!」


 岡野はゆりなと出掛けられている事が本当に嬉しいらしく、ゆりなにばかり話しかけ、ゆりなはずっと能面のように笑顔を貼り付けていた。




「えーっと、ゆりなちゃんにクリスマスプレゼント買いたいから、一時間くらい別行動しない?」


 バーガーショップで飲み物を口にしながら、俺は次の行動の提言をした。


「みんなで買いに行けばいいだろ? ってか、ここの中でプレゼント交換すれば良くね?

 いいアイデアだろ?」


 あまりに望月さんが不憫で何とか2人きりになれる時間を作ってあげたかったが、俺の力不足だったみたいだ。


「2人は付き合ってるんだから、邪魔しちゃ悪いよ。

 クリスマスなんだし、2人きりの時間も作ってあげようよ」


 助け舟を出してくれたのは望月さんだった。

 どうやら俺のフォローは望月さんには届いていたようだった。


「まぁ……、そうだけどよ……」

 ようやく俺とゆりなが付き合っている事を思い出したのか、つまらなそうに外に視線を向けた。


「岡野くん、ごめんね。

 私も初めてのクリスマスだから優輝くんにプレゼントあげたいな」

 

 ゆりなにお願いされて、ようやく岡野は折れ、俺とゆりな、岡野と望月さんのペアで別れ、一時間後に集合という話でまとまった。




「ごめんね、今日。考えが至らなくて……。それに、これじゃ望月さんにも……」

「私は大丈夫だし、それに望月さんも大丈夫だよ」


 驚きの発言にゆりなの顔を見た。

 ゆりなは本当に心配していないようで、俺に優しく微笑んだ。


「もし今日、岡野くんに振り向いてもらえなかったとしても頑張るって言ってたから」

「あんなに蔑ろにされてたのに?」

「私だって岡野くんの態度に思うところはあるけど、2人だけの間に何かあって、望月さんが岡野くんの事を好きになっちゃったんだから、どうしようもないよ」

「そういうもんか……」

「優輝くんはさ……。――やっぱり何でもなーい。

 それで? 優輝くんは私に何をプレゼントしてくれるの?」


 ゆりなは真剣な表情で何かを言いかけたが、頭を振ってすぐに笑顔をみせた。

 何を言いかけたのか気にはなったが、ゆりなが言いたくなあいのであれば、あえて追及する事もないだろうと口にしなかった。


「……ちなみに何か欲しいものある? 何も思い付かないんだけど」

「私の欲しいものは優輝くんの選んでくれたものかな」

「えー?」

「ほら、早くしないと一時間経っちゃうよ」


 俺はゆりなに手を引かれ、近くの大型商業ビルに入店した。


 店頭に並ぶどれもこれも良い物に見えてしまい、何がゆりなに相応しいのか、全く見当も付かなかった。


「あ、ごめん。着信だ」


 俺が文具店で商品を吟味していると、ゆりなのスマホが鳴ったようだった。


 「ちょっと出てくる」とゆりなは電話を取りに俺から離れ、俺は良さそうなボールペンを見つけた。

 夜空を思わせる深い青色に無数の星が散りばめられ、ノックのところには三日月があしらわれていた。

「これなら部活でも使えるか」


 買うものが決まり、会計に持っていこうとしたタイミングで電話を終えたゆりなが戻って来た。

「決まったよ。これに――」

「ごめん、ちょっと来て」


 ゆりなは真剣な表情と強張った声で俺の手を取った。


「わかった」


 俺はボールペンを棚に戻し、ゆりなと手を引かれるまま、人混みを掻き分けて足早に歩いた。


 駅前のモニュメントの前で1人で立っている望月さんを見つけ、何があったのか、薄っすらと察することができた。




 二手に別れてから、望月さんは頑張って岡野にアピールしたらしい。

 それでも岡野は望月さんの話にうわの空だったらしく、どうやったら俺に代わってゆりなと付き合えるかと岡野に聞かれた瞬間に我慢ができなくなって、声を荒げてしまい、それに怒った岡野は望月さんを残して帰ってしまったとの事だった。


 話した事で安心したのか、強張った表情の望月さんは泣き出し、周囲の耳目を集める状況になった。


 こんな寒空の下にいたら、みんな風邪をひいてしまうかもしれない。そう思って、せめて喫茶店かファミレスに入ろうと近場の店に行ってみたが、クリスマスが人々を集めていて、どこも満席だった。


「どこか気を落ち着ける事ができる場所――そうだ!」


 ゆりなに思い付いた場所を伝えると、ゆりなは僅かに眉をひそめたが、それでも望月さんの背中を支えながら道を歩き始めた。


 寂れたビルの前に来ると望月さんに動揺の色が窺えた。

 俺とゆりなは構わず歩を進め、望月さんをボロのエレベーターに押し込んだ。

 相変わらずスリルのあるエレベーターが最上階に到着して扉が開くと、目の前にプラネタリウムの半球のドームが俺たちを出迎えた。


 学割の入場料金を支払い中に入ると、暖房の効いた施設内には既に星座の紹介ナレーションが流れていて利用客は天井の星を見上げていた。


 俺たちも3人並んで座れる席を探し、俺、ゆりな、望月さんの順で席に座り、静かにリクライニングを倒した。


 それから作られた星空を眺めていると、少しして聞こえないくらい小さな声の会話と小刻みに鼻をすする音が聞こえてきた。


 ショーが終わり、淡く照明が灯る。

 横になっていた客の多くはリクライニングを起こして立ち上がり、伸びをしていた。


 最後になるのを待って施設から出ると、四方をビルで囲まれた屋上は時を経て、夜のようにより暗さを増していた。


「ごめんねー、2人とも。

 クリスマスなのにこんな空気にしちゃって」


 賑やかな駅前まで来て、初めて望月さんが口を開いた。


 望月さんは元気な口調に戻っていたが、それが空元気だという事は簡単に理解できた。


「岡野くんには私がちゃんと話をしておくから、2人は岡野くんを責めないでね」


 傷ついた本人が追及するなと言うのであれば、俺が岡野に言及するつもりは無いが、俺の中で岡野の株が下がった事実は変わらない。


「……2人って、ちゃんと付き合ってるんだね」


 俺は目を丸くしてゆりなの方を見たが、ゆりなは真剣な表情のままで動揺はみられなかった。


「なんか2人の空気が普通っていうか。そう、自然な感じ。

 最初、南さんが島崎と付き合ったって聞いた時、島崎には悪いけど、もっとイケメンと付き合えばいいのにって。

 選びたい放題なのに何で島崎何だろうって」


 ヒドイ言われようだが、グッと堪えて話に耳を傾ける。


「でも今なら南さんの気持ち、ちょっとわかるよ。

 正直、羨ましい……」

「あげないよ」


 真剣な表情でゆりながそう言うと、望月さんは驚いた表情の後に破顔した。


「私も帰るからさ。あとは2人で楽しんで――って言っても難しいかもしれないけど」

「1人で大丈夫?」

「これ以上2人に迷惑かけたら、そっちの方が惨めで病みそう」


 自嘲気味に笑う望月さんを、俺もゆりなも引き留められず、改札の向こうで人混みに消える背中を見送った。


「人は人だからさ、あまり私たちが暗くなっても仕方ないよ」


 ゆりなの言う通りではあるが、何も考えずダブルデートを受けてしまった事が望月さんを傷つけてしまう結果になってしまったのではと、責任も感じずにはいられない。


「そういえば、プレゼント決まったんだよね?」


 ゆりなは明るい口調で俺に笑顔を向け、それがかなりわざとらしくて、無理矢理明るく努めているゆりなに俺も乗っかる事にした。


「そうだった。時間も時間だから早く買いに行こう!」


 俺はゆりなの手を取り、さっきの文房具コーナーに向かった。


 俺が月のボールペンを手に取ると、ゆりなは隣にあった太陽のボールペンを手に取り、ペアのボールペンを互いに送り合った。


 最後にイルミネーションをバックに写真を撮り、ゆりなとの初めてのクリスマスは人と深い関係になる難しさを俺に教えてくれた日となった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る