第5話 はじめてのだんじょん
さて、そういう訳で身体能力が向上してきたのだが。
そうなると自分で魔物と闘ってみたくもなるよね、ということでありまして。
いやね、流石に危険だから
でもちょっとここまで調子良いと気になるじゃないですか。実際魔物の強さってどのくらいなんだろうってのが。
ただし、実際の所
というのも、
更に言えば
ただ、時間の経過に連れて数を増やして行く
したがって、この十五年の間に、都心への人口集中は急速に加速している。そして今まで以上に過疎化した山村部では管理者不在で廃れた
こういった事情があり、敗戦ムードと呼べばいいのか、人類の───交信の絶たれている海外の状況を知る術もないため、より詳しく言えば日本の───間に漂う雰囲気は割と荒んでいる。
今現在の自分の住居付近においても、人は段々と姿を消している。我が家の裏手にある
まぁ、つまるところ。
「壮観ですなぁ」
人里離れちゃえば幾らでも
目の前に広がるのは山の中腹に空いた巨大な
人の手が加えられていないため
つまり、やってまいりました
流石に
というか、ここまで魔物で溢れ返っているとは思わなかった。ここまで中々の距離を歩いてきたのだが、その間に遭遇したのは鳥やら蛙やらのみ。
まぁ、幾ら都会ではないとはいえ、人が過ごせる程度には平和なのでね。森に入った途端に魔物に襲われるような環境ではないわけですよ。
そして、無策ではないと言ったのは。
「何とかなるもんかねぇ。どうでしょうねぇ………」
ボソボソと独り言を呟きながら、鉄パイプの感触を確かめる。
そう、これは全ての男子が恋焦がれて止まないもの────棒!
一度握ればその精神は変貌し、それを持った者は一瞬にして周囲の危険を顧みない好奇心の塊へと姿を変える。
冗談はさておき。
この鉄パイプは家の物置に眠っていたものを持ってきた。今ほど
筋力が高まって来たというのは戯言ではないらしく、
いやぁ、やっぱり鈍器が正義。
刃物とか色々考えたけど、レベルアップの恩恵を活かせるのは直接殴る鈍器でしょうからね。ちょっと不良みが凄いけど気にしちゃいられないね。
………こら、「やっぱお前無策だろ」とか言うんじゃありません。
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