『金魚のうつつ』

ヒニヨル

『金魚のうつつ』

ゆめか、まぼろしか

どこかできいた音をならべて

わたしはいつも言葉あそび。


小さな鉢の世界には

吐息と水草、そして

わたしがとした生き魑魅すだま


調子が良いと背びれをはって

具合が悪いと、口をパクパク。


ときはゆっくり、早く進んで

わたしの午睡ごすいの邪魔をする。



     fin.





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『金魚のうつつ』 ヒニヨル @hiniyoru

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