居るだけ
文字は優しく言う
複雑なものを形にして
整理してしまえと
あいにく整頓は嫌いで
私は紙を引き出しに入れて
夜の2時に窓外を見る
迫り上がる不安は
とりとめもないもので
あの街灯のにじみ
鉄塔の赤い航空障害灯
それらを結ぶ無数の
可能性の数だけあって
星座の無粋さを思い出し
形作るをやめた
私は枕の地で
夢が自然にまとまるのを
ただ黙って眺めていた
燐光と汚泥の詩集 唯六兎 @rokuusagi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます