花の特技って何なん?と考えた結果の出来事

 みなさんの特技はなんでっしゃろか?

趣味とはニュアンスが違いますよね。

花は履歴書や面接で何て言っていたか皆目かいもく思い出せんのですよ。


きっと取って付けたような事を言っていたに違いないのですよ。

趣味ならいくつかポツポツ有るのになぁ。

「これが得意です」

なんて自信持って言えるモノが花には無いのですよ。


しかーし。

少し考えたら一つ思い付いたのですよ。


まずベッド周辺であることが重要です。


横になっているor座っている状態から立ち上がります。(横になっている方がベスト)


気をつけの状態から、両手のひらを背面で組みます。


背筋せすじは出来るだけ真っ直ぐに、両腕を四十五度ほど上に持ち上げます。


そして左右の肩甲骨をグーっと近づけます。

(自然と胸を張る様な感じになります)


十秒か二十秒ほど数えましょう。


そして一気に脱力します。


すると頭の血が一気に下がります。


とってもぐわんぐわんとします。


ここで座ってはいけません。

頑張って立っていましょう。


するとどうでしょう、まず音が遠くなります。

次に眼の前が真っ白になります。

花は約五割の確率でブラックアウトしますよ。

英語だとFainting.(訳:気絶する)


ベッドの近くで良かったですね。


はい「セルフ気絶」なのですよ。

数秒とかで戻って来ますよ。

安心して下さい。


 以前にこの特技を男性の知人に話したら


 「お前、気持ちわりぃな!」


と言われたのですよ。

落ち込みましたね。

「気持ち悪い」は花にとって別に褒め言葉じゃ無いのですよ。


 そして同居人の前でもうっかりとやってしまって


 「えっ?何で耐えてんの?何でしゃがまないの?どうして?しゃがみなよ!ほら言わんこっちゃない!何してんの?大丈夫?(頭が)」


と言われましたね。


 ですので花は同居人にこう言ったのですよ


 「はっ花を…そっそんな目で見るな!見るなー」


奇異の目を向けられておりましたですな。

いやはや所詮しょせん凡人ぼんじんには分かりますまい。

ハッハッハー。


花はもうこの伸びをするのが若干クセになってしまってましてね。

所構わず無意識やってしまうのですよ。

あちこちで座り込んでおりますよ。

一回職場で完全に落ちてしまった事もありますね。

ココハドコ?

と一瞬なりましたね。

ハッハッハー。




       ハナフェッショナル

        〜私事の流儀〜


今回は現代が生んだモンスター、Faintistの花の実態に迫った


某所、スタッフは花を訪ねた



プーン♫

Q.気絶とは?


「気絶とはですか。そうですね、いつでもどこでも身近に潜んでいるものだと思います。実際にそこに在るのに自分は意識が飛んでいて触れ合えない。そんなジレンマを体現してるんじゃないですかね」



プーン♫

Q.セルフ気絶、Faintistの第一人者と言われてますが


「そうですね…まぁ、色々な形で、それこそ沢山の人が経験してるとは思うんですよ。だから第一人者なんておこがましいな、とは思いますがね。それでも(気絶)というものをセルフでシステマチックにおこなってきた結果ですかね。結果が後から付いてきたってのが正直な所です」


プーン♫

Q.今後の展望は?


「今後…出来ればオリンピック競技なんかになれば良いな、なんて思いますね。まだまだ奇異の眼差しの方が多いですが、それって母数が少ないだけの問題だと思うんですよね。何だって一番最初はそうだったと思うんですよ、バスケにしろサッカーにしろ(遊びを何真剣にやってんだ)って思われてたんじゃないですかね?それでも貫き通したから現在がある訳で。だからずは私が矢面に立って体を張り続ける事に意味が有るのかなって」


プーン♫

Q.最後にプロフェッショナルとは?


「どれだけ真剣に向き合うか、ですかね。それをただひたすらに続ける。それだけの事が如何いかんせんどうにもこうにも難しい、だからそれが出来る人がプロフェッショナルなんじゃないですか」


   そう言うと花は満面の笑みを浮かべた


         〜♫〜


       出演:Faintist 花


      エンディングテーマ


        「Progress」

        スガシカオ


       作詞:スガシカオ

       作曲:スガシカオ


   制作:ハナフェッショナル制作委員会


制作著作:ハナフェッショナル制作委員会及びHNK









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