一章。その2『こんなS級美少女とライン交換ってマジ?』

だから今俺にできることはひとつ。

 ここで待つことだ

 そこで俺は臭い個室の中で一人臭いを耐えて待つ、そうしていると。

 パトカーのサイレンらしき音が聞こえてくる。

 俺はやっとの思いで個室を出て、手を洗い、公衆トイレの外へと出る。。

 警察官がきた。パトカーが一台警察官が二人、

 なんで暗い中いたのか?

 とかなんとか色々聞かれたが、取り敢えず受け流しておいた。通報したらしたで結構めんどくせぇな。てかこれって職質って奴?そうなのか?。

 そんな事よりも、問題はこの女の子の方だ。

 色々事情聴取された後に、まさかの放置。警察さんよ、そこはもっとさ、なんか気まずいじゃん?こんな雪が降って2センチくらい積もったところで高校生位の女の子を放置?襲えって言ってるようなもんじゃん。

 にしてもこの女の子すげぇな、みた感じ同い年かそれ以上、と言った様ないわゆるおねいさん系女子って奴だ。

 しかも、容姿が笑えちゃうほどに整っている。

 艶やかにたなびく髪の毛、ほんの少しだけ茶色い毛が混じっている。地毛かな?

 顔は言わずもがな、s級以上の顔面の持ち主...だけどやっぱり髪の毛が美しい。触りたい。撫でたい。もう一線通り越して舐めまわしたいわ‼︎。

『あ、ありがとうございます。』

 彼女が、テンパりながらも、空気を作り上げようと、会話を持ちかけてきている。

 髪を耳は回しながら言う。

 そこには大人びた雰囲気をもっと上げるためなのか、天使の様な微笑みも浮かべる。

 おねいさんプレイ最高。

 相手はそんな気ないだろうけど......

「いやいやそんな事ないよ。大丈夫だった?」

 ちょっとお兄さん系で行ってみたけどどうかな、流石に初対面でタメ口はダメだったか...?

『はい。大丈夫です。でも_____』

 彼女の顔が一瞬崩れ落ちる。微笑んでいた顔が急に凹んだ顔になって少し驚く....

 喜怒哀楽が出やすい人なのか?

 必然的にそう結論へ導かれる。

『ん?どうしたの?』

 何を言いたいのだろう、"でも"で終わってもな、そりゃ聞き直さんとダメよね。だって意味わからないままで終わるから。

『……』

 沈黙。

 固まった空気はまるでこの冬の気温で凍りついたみたいだ。

 えぇ?そこはなんか言ってくれ!!お願いだ、何を話せばいいのかわからないのだ‼︎

 でもなんか悲しそうで。そこはかとなく緊張していて、愛し人を失った……そんな顔をしている。

『……怖かった。怖かったの。』

 怖かった。

 そうか、そうだったのか、頭の中で何処かそんな選択肢が浮かばなかった。

 やっぱりこの人がお姉さん系だからだろ。

 おねいさん系って言えばすぐ結論付けられるのいいな。

 頭が結論導く時間が足りず_____

「怖かった......?」

 と、何処か抜けた声で逆に尋ねてしまう。

『そう、私が言うのもあれだけれど。

 人並み以上に顔はいいでしょ?、だからたまにこう言う痴漢によくあって。怖かった。』

  "⁈"  

 俺の胸に飛び込んできた。冬季という事もあり、服が厚く、肌を感じずらいのだが、彼女のたわわに実ったモノが、二つ、俺のところに当たっていた。

 服が厚いのにこんなに肌を感じるって相当デカいんだなこの人……。

「大丈夫ですよ。今度何かあったら。必ず神が裁きを下すでしょう。」

 やばい吹きそう。ここでどっかの宗教団体者⁈今何考えてるんだろこの人。

 顔が見えないから表情が読み取れない。

『ふふふ。あなたでじゃなくて?』

 顔を上げ見上げてくる。やばい小動物みたい。可愛い…

 今見て思うんだが身長結構小さいんだな。147くらいか?にしてはオットな〜。

 それよりも王道だけど一番言われたい台詞個人的No. 1かもしれない。

 だって遠回しにあなたに守ってほしい。あなたに守られたいの。って言ってる様なもんじゃん。ってよく考えたら守るってことは一緒にいれるっていう?!

「出来れば守ってあげたいんだけど。俺がいつもここにいるってことはないからな〜

 無理かも。」

 いい提案なんだ。出来ればしたいんだ。だけどね。

 いっつもここにいるわけではないし。

 互いにあまり知らない人の中、正直難しいんじゃないか?と思う自分がいる。

『あっじゃあ…』

 何か思いついたのか頭に電球が浮かんでいる。そして満遍の笑み。天使かよ。

 彼女がスマホを取り出す。

 なんだ?と思った矢先、彼女がラインを開く。手慣れた手つきで俺にラインのQRを見せながら。

『お兄さん。ライン交換しません?』

 そう告げた。嬉しすぎてたまらない待って顔に出てないかな。

 だってこのS級美小女とラインを交換?そんなんオッケするしかないでしょ。

「あぁ〜その手があったか、よし。交換しよう。」

 固まったポケットティッシュの入ったポケットからスマホを取り出す。

 そうして彼女と同じ様にラインを開く。

 そして手慣れた手つきでQRコードを写す。何度かやってるんだなこの子は。

 そう思いつつも自分もスマホを開き、手馴れ、ではないのでちょっとオトオトしてしまうが、なんとかQRを読み取るコード画面を開く。

 そのまま彼女のQRコードを読み取った。

 その後友達登録、と言う所をポチる。

『よし!出来た。』

 彼女はえくぼができるほどに笑う、

 彼女と俺はラインを交換した。

 にしても彼女のアイコン可愛いな。

 そこには背景が白色で真ん中に橙色のゆるりとしためんだこがいた。

 なんか女の子っぽいね。

 名前は……遥か。

 可愛い名前だな。どう言う由来だろう。遥だから遥か遠くに、とか遥か彼方が、とかそう言う系なのだろうか。

『ん?ゆっきー??、なぜ名前のところゆっきーなんですか?』

 そんなの名前が結城だからだろって言おうと思ったが名前も教えてなかった。

 そうだ、そうじゃん、考えてみてば、俺と彼女は知り合ったばかりだ。

 しかも名前も聞いていない。

 流石に名前は聞いた方が良いなと思った俺は………

『" 君の

      名前は?

 あなたの       "」

 と聞いた。

 見事にハモった。それはもう完璧に、リズムゲーで判定s取れるくらいには。

「お、俺?。俺は一之瀬 結城。中学三年生で、今年で新高校生。結城って苗字なのになんでそうつけたんだろうな?」

 自己紹介の常識。それは簡単であり。逆にとてつもなく困難でもある。いきなり笑いを取ろうとする輩はクラスの看板。またはぼっちへ取り敢えず好きな者など一般的な物をとっていればクラスでも全員と話せるくらいの中キャへ。

 後は好きな物を好きだといってもアニメラノベ類を選ぶ陰キャ。

 残りは陽キャだが、俺もいまいちわからない。

 まぁそれよりも。早く彼女の名前が聞きたい。

「君は?」

 ホウアバウトユー的な感じで聞き返す。

『私は……、花園 遥です。花に庭園の園。遥か彼方の遥です。よろしくお願いしますわ。』

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