アストリッドとロキ、心はつながってるんだ……!
と思えるエピソードでしたが、果たしてロキはアストリッドの願望が生み出した幻だったのか?
まだ大人になりかけの年齢のロキ、どうすれば組織から抜け出し幸せになれるのか? とつくづく考えてしまいました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
敵対する関係でありながらも、アストリッドとロキの心はちゃんと繋がっています……!アストリッドが本音を言うことができたのも、ロキだけです。
しかし、夜明け前という時間でもあり、これはアストリッドの願望が生み出した夢だったのか、それとも……?
まだ十五歳の子どものロキ、大人たちに守ってもらえずに組織に属するしかなかったのですが、明るい未来はあるのでしょうか……?
巫女なんて。アストリッドには似合わない、というのは、私もロキと同じ意見かも。
アストリッドは、ワルキューレのほうが似合っている気がするんですよね。
だけど、巫女になったら、それなりに似合ってくるのかなあ。
せっかく会えたのにロキ、行ってしまいましたね。
作者からの返信
ご高覧ありがとうございます。
元気いっぱいで明るいアストリッドはたしかにワルキューレの方が似合いますよね〜!巫女って大人しいイメージありますし(^◇^;)
ですが、選ばれてしまったアストリッドには選択権はありません。ロキの前で本音を言えたのにこれからどうなるのか……。
ここは名シーンですね。
なぜロキにだけ本音を言えたのか?
心を通わせてる、という意味ではイヴァンのほうがよっぽど長い時間そうだったし、相互への理解も深いはずですが。
イヴァンとアスラはともに現シグルーナからの恩恵を受けてきた立場なんですよね。
つまり、これまで散々、シグルーナの犠牲の上にあぐらかいて快適な生活を送ってきたからには、イヴァンからすれば「自分の娘を犠牲にしたくない」なんて言えないし。
アスラも「自分が犠牲になりたくない」なんてイヴァン相手に言えるわけがないですもんね。
だから、結局のところ、シグルーナからの恩恵を受けず、むしろそれを否定する立場で、なおかつ心を通わせたロキにしか、アスラは本音を打ち明けられない。
そんな複雑にこんがらがった心理と、人間関係が良い具合に調合された、甘いだけじゃ無く皮肉たっぷりな、奥深い名シーンだと感じます。
作者からの返信
ご高覧ありがとうございます。
おおっ!奥深い考察をありがとうございます。
まさしくそうで、なぜアストリッドはロキにだけ本音を言えたのか。想いを寄せる相手だとはいえ、ロキはアストリッドにとって長い時間を過ごしてきたかといえば、そういう間柄でもないのです。
巫女の獣は最も近しいものが選ばれる。それなら養父のイヴァンがアストリッドにとって最も近い存在です。
エルムトのエリサとユハは伴侶のような関係だけど、必ずしも恋情である必要はない。ケルムトのクロエとセサルは姉弟ですし。
ただ、二人が本当の父娘ではない。ここがまたキーポイントで、仲の良い親子ですが、二人ともお互いにどこか遠慮しているところがあるんですね。二人とも、お互いに本音を曝け出せる相手ではありませんし。信頼関係においては、ちょっと足りないところがあるのが事実。
エルムトの生まれではなく、ましてや敵対する関係にあるロキですが、そのロキだからこそエルムトの事情なんて関係がないし、アストリッドも心を曝け出すことができたのかなと。