【クラン『ディー・コンセンテス』専用チャット】その2
なかなかセレスさん戻ってこないなぁ……。
私がからかい過ぎたからかな。
後で謝りに行かないと。
『
「ところでティターニアちゃん、そのダンスパーティっていつ?」
「一週間後じゃな。時間はあるから楽しみにしておるが良い」
「意外とあるのね……」
スペリオルクエストも終わったところだし、ちょっと休憩するにはちょうどいいかな……いや、休憩って言ってもアネファンには入り浸るんだけどね。
新しいアビリティの確認と、装備の試運転と……あとレベル上限がめっちゃ上がったから、レベル上げもしていかないと。
クエスト攻略じゃない雑談みたいな配信もしたいし……。
「およっ?」
久々にクラン専用チャットに通知が来たぞ?
なになに……
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ミカツキ:誰かボスの討伐手伝ってほしい……です
Mr.Q:これは1位の俺の出番かな
ヘルメス:手伝おう
スターストライプ:お兄さんに任せて!
カローナ:ミカツキちゃんの救援要請なら断る理由ないでしょ!
ミカツキ:え……即レス怖い……
Mr.Q:ミカツキちゃんが言い始めたんでしょ!
ミカツキ:Mr.Qさん、返信10秒ぐらいだったもん……
ヘルメス:まぁ、こいつはゲームの中じゃないと女性から連絡なんて来ないから
ミカツキ:あっ、ごめんなさい……
カローナ:全員即承認しててちょっと笑う
Mr.Q:普通に謝られるのが一番傷つくって知らない?
カローナ:というか、なんでスターストライプさんがいるの!?
スターストライプ:Hello cute girls!
Mr.Q:
Mr.Q:ついでにカローナちゃんのファンになったらしいよ
カローナ:あ、ホント? よろしくね!
スターストライプ:Thank you in advance!
ミカツキ:どちら様ですか……?
Mr.Q:
カローナ:保証するも何も、その人プロゲーマーでしょ
ミカツキ:えっ
Mr.Q:俺ほどじゃないけどね! 世界ナンバー2ってところかな。アメリカ国内だと最強
カローナ:えっぐ!? このクラン、プロゲーマーの世界一、二がいるの!?
Mr.Q:ちなみにヘルメスは中国出身なんだけど、中国国内のFPS部門だったらナンバー1だよ。世界で見ても最上位
ヘルメス:おい、いらん気を使わせるから黙ってたのに
カローナ:ひぇぇ……世界トップレベルのプロが3人もいるぅ……
Mr.Q:何言ってんのカローナちゃん。君もVRアクションゲーなら世界ランカーレベルだよ
カローナ:それはちょっと言いすぎじゃない?
ヘルメス:Mr.Q相手に2割ぐらいの勝率をキープできるんだろ? プロの中でもめったにいないぞ
スターストライプ:クウ相手に勝率2割マジ? Can't believe it……
Mr.Q:カローナちゃんがその気なら、俺から事務所に連絡するよ? 電話一本でプロになれる
カローナ:とりあえず大学までは卒業したいかな
ミカツキ:私以外みんなプロなんですか……?
Mr.Q:気にしなくていいよ。みんな愉快な奴らだよ
カローナ:ところで、どのボス倒しに行くの? スペリオル終わったからフリーよ
Mr.Q:あっ、そうじゃん君らしれっとスペリオルやってんじゃん! ヘルメス、俺に黙ってカローナちゃんと行くクエストは楽しかったですかぁ!?
ミカツキ:とりあえずダイハード・メガランチュラを倒したいです
ヘルメス:まぁ楽しかったよ
カローナ:オッケー、とりあえずアーレス集合でいい?
Mr.Q:キィィィィッ! 腹たつぅっ!
ミカツキ:まともに話せるのがお姉さんだけになっちゃった……
スターストライプ:俺もいるヨ!
ミカツキ:じゃあお兄さん、お姉さん。明日の夕方ぐらいにアーレス集合でいいですか?
カローナ:ふへっ、オッケー! 実は私もまだ最後の街まで行ってないから開放手伝ってもらえる?
Mr.Q:あっ、そうなんだ。じゃあカローナちゃんもミカツキちゃんも一気に最後の街まで開放しちゃおうぜ。
Mr.Q:ネプチューンまで行ったらPvPを教えてあげよう
カローナ:PvPは気が向いたらね
ミカツキ:それではそろそろログアウトします。明日よろしくお願いします。
カローナ:はーい、おやすみ!
Mr.Q:お疲れ様~
ヘルメス:……丁寧でいい子じゃないか
スターストライプ:クランの問題児2人がデレデレだネ!
カローナ:誰が問題児だ、誰が
Mr.Q:リアル小学生とか言ってなかったっけ。ゲームを楽しんでほしいからできることはするよ。クランリーダーだしね!
ヘルメス:とりあえず夕方にアーレス集合で。遅れるなよ?
カローナ:ラジャー!
Mr.Q:ラジャー!
スターストライプ:ラジャー!
ヘルメス:ちゃんとこのクランのノリを理解してて偉いなスター
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