その翼に誇りを、その瞳に覇天の輝きを 19
まえがき
記念すべき第100話!
タイタン型、サクッといきます。
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「さて、リベンジマッチと行こうぜ?」
「Gyarararararararara!」
それから20分ほど経ったころ。
使い捨ての簡易
いったいどこから声を出しているのか、シャクトリムシのように移動していた
「ホムンクルスが言うには、
現に
「けど、生態も能力も、何もかもが異なる生物を混ぜ合わせるなんてことをしたら、バランスを崩してまともに生きることなんてできないのさ」
人間に翼を付けたからといって、いきなり空を飛べるようになるわけではない。むしろ余計な器官が付いていることへの違和感に悩まされることになるだろう。
だからこそ、身体を強い
開いた『手』のひらに覗く一つ眼でMr.Qを捉えた
「欲しいのはこれだろ?」
「!!」
———インベントリから取り出されたドラゴンの石像を前に、
「人間なんて、別の血液型の血を輸血したらそれだけで死ぬ可能性だってあるんだ。何も考えずに色んな生物を取り込み続けた
「Gyarararararara!」
ドラゴンの石像を奪い取ろうと迫った
目の前に居るプレイヤーには目もくれず、ドラゴンの石像を狙う
そこまでドラゴンに執着する理由はいったい何なのか。
ここに戻ってくる前に、メッセージ機能でやり取りをしていたジョセフとの会話で至った結論。
それは———
「お前、放っておいても勝手に死ぬんだろ?」
「Gyarararara」
ジョセフからのメッセージを要約するとこうだ。
地球の兵器をもってしても討伐できず、当時の人類に壊滅的な被害を与えていたにも関わらず、次第にその勢力は衰え……カローナ、Mr.Q、ヘルメスの三人が『スペリオルクエスト』として起こすまで、活動を休止していたという事実がある。
それは、
「それでも、破滅を免れるわけではない。そのために、ドラゴンの身体が欲しかったのだろう? どうしてドラゴンの身体でそれを逃れられるのかは不明だが」
しかし、それで延命したとしてもいつまでも生きられるわけではない。
第一、それで不死になれるのなら、すでにドラゴンが絶滅する寸前まで食い荒らした
ただの食欲だとも考えられるが……それなら石像ではなくMr.Qやスターストライプを狙ってくるはずだ。
つまり、今この瞬間にも
そして、そんなスペリオルクエストの構造上、
「俺らは、『スペリオルクエスト』はこのゲームのワールドストーリーに関わるものだと考えている。ホーエンハイムの話を聞いていれば、世界規模の大きなクエストだと分かるんだけどね」
メタ的に言うのであれば、『アネックス・ファンタジア』が『ゲーム』であり、ストーリーのクリアを目的としている以上、運営は初のスペリオルクエストでバッドエンドなんてことにはしたくないはずだ。
それに、わざわざ
「そもそもプレイヤーはリスポーンできるんだし、たった一人でも無限にゾンビアタックすればいつか倒せるしな」
何年かかるかも分からないし、その間にゲーム世界が壊滅的な被害を受けることになるが。
「けどまぁ、プレイヤーって貪欲でさ、『スペリオルクエスト』なんて凄そうなクエストを目の前にちらつかされたら我慢できないわけで。放っておくよりも自分の手でクリアしたいと思ってしまうんだよ」
襲い掛かる
「これだけ考察をつらつらと語っておいて、実際はやること変わらないんだよな。ほら、こっちに来いよ。予定通りマグマの中に叩き込んでやるよ!」
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