第27話 圧倒的覚醒、神のレジェンズは指一本で遊ぶ
神業のレジェンズが名を名乗ることはない。
毛利の一計、それは
「なるほど、それならたしかに可能性はある。しかし、俺は自分で言うのもあれだが、スタミナが持つかわからないぞ?」
神崎が斎賀高校に負けた時、スタミナが勝敗を別けた。
もし、あと1秒でもスタミナが保てば、神崎が勝っていた。
神崎が不安がる仲で毛利が真剣に向き合ってくる。
神崎は毛利から勝機を諭された。
「いいだろう。この俺の命、斎賀高校にくれてやる!! 頼んだぞ!! 毛利!!」
神崎がスタミナを考えず、命を賭けて勝負に出る。
毛利も決死の覚悟だ。
老害共は年金にしがみつく、経済破綻でも増税を続ける。
生きてるゴミも同然だ。
ある作品で、なぜ、もう少しのところで勝てないか、語っているが、そういうことである。
戦いが嫌で逃げ出すことはとても楽だろう。
法律を盾にして逃げるゴミクズ、職権乱用でビクビクしてる猿ども、なぜ、彼らと神崎たちが違うか、わかるだろうか?
それは、神崎たちが無能ではないということ、税金、年金、職権乱用、これらに頼ってる奴らは無能しか居ないからだ。
神崎の命を賭けたインフィニティ・シャッフルが炸裂する。
無限の中でも最大級の無限、無限は無辺だが、激しさが違う。
「―――うおぉぉおおぉぉおぉ!!!」
神崎のしつこい攻めが神業のレジェンズに僅かな好きを作らせた。
「貰いました!!」
毛利の奇襲、しかし、究極のシュートはすでにゴールを通過している。
「奇襲? くだらん。そんなものを仕掛けてる間に、俺のシュートは完了している。奇襲を超える神の攻めを俺は望んでいる。こんな風に………」
毛利と神崎は目を疑った。
その神の曲芸に、すべての人間が驚愕する。
「これが神技、いや、神がなせる偉業かな………」
誰がこんなシナリオを想定できただろうか?
「う、嘘だろ!!?」
そう、そこに居たのは、病院で寝込んでいるはずの『上杉 芯』であった。
「………俺が 上杉 芯 だ!!」
それは上杉 芯と名乗り、流水の極意を用いてくる。
まるで本物のようだ。
神技のレジェンズは神業となり、神となる。
「そして、これが無限と流水の奇跡………インフィニティ・ストリーム。最も、本気で技を使う必要もない。ただ見せるだけでいい。」
無限を片手で繰り出し、もう片方の無限と上杉の流水、神のレジェンズとなったが、彼は数%も力を出していないだろう。
「くだらん。今の斎賀高校など、指一本で十二分だ。」
彼が指を振るえばボールは動かない。
浮くことも叶わない。
しかし、それは人の証、神は違う。
まるで、ボールが消滅し、気がつけばゴールの真上で想像される。
天地創造のように、神はボールを消して想像し、ボールを落下させる。
「な、何をした!!?」
次は重力を想像する。
「ば、馬鹿な!!? 俺の重力と同じものを!!?」
圧倒的な実力差を前に、誰もが戦意を喪失した。
どんなときでも諦めず、策を用いた毛利も、毛利に逆らって力を証明する神崎も、成すすべがなかったのだ。
「くだらん。もう少しは楽しめると思ったが、流石の毛利も万策尽きたか?」
無慈悲なゴールを決められる中で、無抵抗の神崎が膝を着いて崩れ落ちる。
そんな時、神崎の髪を結んでいるハチマキが解け落ちる。
そこには忘れられない者達の名前が刻まれていた。
その名前が神崎に語りかけてきた。
そんな気がした。
「そうだ………俺は諦めちゃいけない。勝たなきゃならねぇんだ。命をかけてくれた戦友のために!!!」
神崎が誰かのために頑張ったことがあるとしたら、それは氷川に認められるためのものだっただろう。
しかし、今はチームのためでもない。
命を賭けてくれた戦友の魂を運ぶために立っている。
神崎がハチマキを額に巻き始める。
「始めよう………最後の戦いを………」
神崎が初めて覚醒したときのように、ハチマキを締め付ける。
そこには、ロバートを倒した時や、アルを倒したときの神崎が居た。
それを見た神は呟く。
「はぁ………それがどうしたっていうんだ………」
寝ぼけている神に、神崎がボールを奪い取ってしまう。
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