第50話 寄付金額100万ガル突破!!【女神編】

「やったわ。見てシルヴィア!丁度今ネットで残高を見てたらカインから1,024,000ガル振り込まれてたわ。」


「それはおめでとうございます。ようやく100万突破ですね。」


カインが寄付したのは、金貨10枚の10万ガルなのだが、女神の元に振り込まれるのは、10万ガルではなく、神の奇跡を開放する度に、開放するのに必要な金額が振り込まれるようになっている。


なので、次回の開放に必要な金額は、2,048,000ガルでカインは約100万ガル寄付する事になるが、女神様はその時に200万ガルと受け取るようになる。


「ふふふ100万ガル、100万ガル。何に使おうかしら。又シルヴィアと旅行にでも行こうかしら?」


「この間の温泉旅行は楽しかったですね。話が盛り上がって夜なんてオールの勢いでしたし。」


「そうね。それに新しい神の奇跡のネタも集まったし、良い時間だったわ。」


「あああのロボットアニメですか?」


「そうなのよ。私ロボットってそんなに見た事なかったから知らなかったけど、おもしろいアニメが多いのね。シルヴィアに言われた後に見たけど面白かったわ。」


「どれを見たんですか?鉄腕ですか?鉄人ですか?昔からあるプラモデルにもなってる定番アニメですか?それともパチンコで何シリーズも出てて、ヒロインもかわいいあのアニメですか?」


「両方とも見たわよ。名言も多いし一気に見たもの。」


「それは・・・私も女神様に伝えたかいがありました。100万ガル振り込まれたという事は、今回も新しい神の奇跡が開放されたって事でしょうし、今回の神の奇跡がそのロボットアニメなんですか?」


「残念ながら今回の分は違うわ。」


「今回はどんな神の奇跡にしたんですか?」


「それは・・・内緒よ。カイン達がステータスチェックをする楽しみを奪っちゃいけないわ。それにあの時間は私も観察する事にしてる。今後の参考になるしね。」


「別に奪う事にはならないと思いますが・・・ケチ。」


「何か言った?」


「いえ、何でもありません!え~っとそうだ!100万ガルの使い道でしたよね?テーマパークとかどうですか?アニメをモチーフにしたアトラクションは楽しいですよ。」


「たしかにそれは良いわね。一人で行くのも寂しいしシルヴィアと一緒に行こうかしら?」


「はい。是非お供させてください。大阪と東京どっちに行きますか?」


「シルヴィアはどっちがいいの?」


「断然東京です。ネズミキャラクター大好きですから。」


「そうなの?でも大阪なら海賊王のキャラがいるわよ?」


「うっ・・・それを言われると・・・悩みます。ですが、東京ならアニメの聖地もありますしテーマパーク以外も面白い所がありますよ。なんせ日本の首都ですから。」


「そうね~。でも今回はどっちのテーマパークが良いかって事でしょ?私もどっちのテーマパークも好きだし、何度も言った事があるからどっち?って決めるのは悩むわね~。」


女神とシルヴィアは日本の関西と関東にある人気テーマパークを調べて、どんなイベントをしてるのか。どれぐらい金額がかかるのかなどを検索していく。どっちにしよう?どっちにしよう?と二人できゃっきゃ言いながら考えていると、


「女神様!私考えました。両方とも行くのはどうでしょう?」


「シルヴィア!あなたは天才ね。その発想はなかったわ。100万ガルあるんだし両方行ってもいいわよね?ね?は~かなりの贅沢だわ、これって。これから振り込まれてくる金額も、もっともっと大きくなる。本場のテーマパークにも今後行けるかもしれないわね。」


「いいですね。世界旅行!お供させて頂きます。」


「シルヴィア?遊びに行くんじゃないんですよ?調査です。調査。仕事も兼ねてるんですからその辺りはちゃんとしてくださいね。」


「もちろんです。建前は大事ですからね。」


「もう!!そう言うのは口に出さない様に。それで?予約は任せても良いのかしら?」


「もちろんです。早速、楽々天々で予約しますね。アソコはポイントも貯めれるしお得なんですよね~。」


「あっ!?やっぱり私が予約するわ。」


「女神様もポイント貯めてるんですか?女神様もケチですね~。女神様は寄付があるんですからそれぐらいは私にも役得があってもいいと思うんですけど?」


「・・・わかったわ。予約の事はシルヴィアに任せるわ。さてっとそれじゃあそれまでは真面目に仕事をする事にしますか。」


「あの~?」


「どうしたの?」


「やっぱり今回開放した神の奇跡が何なのかヒントだけでも教えてもらえませんか?気になっちゃって。」


「そうね・・・わかったわ。子供に人気の国民的ヒーローアニメよ。それ以上言うとネタバレになっちゃうから、これを元に考えてね。」


「子供に人気の国民的ヒーロー??特撮系かな?仮面を被るライダーアニメ?ヒントを聞いたら余計に気になっちゃったよ・・・カイン君。早く宿に戻って詳細を確認して私にも見せてーーー。」


女神と天使のシルヴィアは、日本のテーマパークに行く事を決めて、その日まで仕事に励むのだった。

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