第8話 私の地域の防災訓練
うちの地域には、自主防災参観なるものがある。
自治会が主体で、小学校を借りて行い、学校側は防災の授業として土日に行われる。月曜は振休なので、パートの出勤予定は要注意だ。
内容は、市の水道、消防、自治推進の部署に指導と助言をもらいながら、防災倉庫の内容の展示、非常時の水の確保、マンホールトイレ設営、徒手搬送、煙テント体験、応急手当、アルファ米等の炊き出しなんかを自治会主体で行うのだ。
私は自治会の役員として、アルファ米のお手伝いやら、ちょっとした応急手当のお手本をみんなの前でしたりする。
実は昔は会社で応急手当普及員なる資格を持っていたのだ。
資格の期限は切れてますが、普通救命講習を定期的に受講して、夏の学校プール開放ではガンガンお手伝いしてます。メッチャ楽しいけど、危ないもん。
防災参観の最後に消防の人は、大災害時助けることが出来るのは1割も居ないと、キッパリ言い切りました。地域の共助が大切なのだと。
で、ふと気づくのだ。学校の参観だけで、全く関与してないママ友が多いことに。
正直にいうと参観で親子で地域防災の仕組みを学んで、町会に入らない選択肢は無いのではと思うのにだ。
確かに、自治会に入ると秋祭りとか秋祭りとか秋祭り……と、めちゃくちゃに負担が大きい行事の手伝いがあるのは事実だ。
で、盆踊りに地域清掃やら、登下校の子供見守り活動、廃品回収、青いパトカーの見回りなんかは自治会で行っているのだ、まあ人手と時間はかかるし、役員になると世間話9内容1ぐらいの会議が沢山あったりする。
世間話9の中には、釣りが趣味の人から魚が送られたり、ガス機器が壊れたら誰誰さんに頼るといいよであったり、個人店舗のご飯屋さんに狂気のいろんな意味でおいしいサービスがあったり、町会の中だけのお得情報が回ってます。
まあ、魚は人によっては迷惑でしょう。私は迷惑派ですが、アイツは大好きです。嬉々として3枚におろすのを手伝います。アイツがいくら台所を綺麗にしても、頑張っても、柑橘の爽やかな生臭さの台所を数日使うことになるので憂鬱です。
今も鱗が天井に付いてました……あと、浮気を疑わせるような釣りの外出が増えるのも頂けません。
まあ、愚痴しかない自治会でも、入っておかないと、災害時は生死に直結するなと。
で、既に加入している私はもっと仲間を増やさな、あかんなあと思いました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます