第4章 監視対象・陸 春輝/邂逅~希死念慮の原因
~取調室にて~
春輝「豊田さん、どうして現場に居たんですか?」
豊田「呼び出されたんだ!野田山さんに!」
春輝「野田山さんに?どうして?」
豊田「例の件でって呼び出されたんだよ」
夏輝「例の件て…昨年から豊田部長も参加している、【外交官会議】の事ですか?」
豊田「そうだ」
豊田「【通称・外交議会】とも呼ばれてるやつだ」
春輝「で?その外交議会でなんかあったんですか?」
豊田「今回、ターゲットになった人物いるだろ?」
春輝「元大手配信者で公安調査庁にも在籍してた過去を持つ、【
豊田「そうだ、その人物な実は…公安辞めた後に、フリーのライターになってたんだ」
春輝「フリーライター?どうして?」
豊田「何故かは分からない。けど、公安の公式発表は自主退職みたいなんだ」
春輝「なるほど…つまり、その人物が怪しいから調べてくれとあなたも言われた身だったと言う訳ですね?」
豊田「そういう事なんだ」
夏輝「やっぱり。豊田さんに限って殺人未遂なんてしませんもんね!」
豊田「当たり前だ!」
豊田「ただ、この事件には裏があるんだ」
春輝「裏?」
豊田「俺は野田山さんに呼び出されたが…それより前に、野田山さんは別の人物にも連絡したと言っていたんだ」
春輝「………分かりました」
夏輝「豊田さん、もし僕たちに協力して下さるなら、その会議の参加者の名簿渡して欲しいです!」
豊田「分かった。準備しよう」
春輝「…………」
夏輝「春輝、どうした?」
春輝「いや、俺この調査に正直気持ちが入らない」
夏輝「どうして?」
春輝「俺らの上が関わってる可能性もあるからだ」
豊田「………」
夏輝「え?」
春輝「やっぱりな…豊田さんの今の反応は関わってる反応だな」
豊田「いやでも、俺もよく知らないんだ!」
春輝「とりあえず、調査はします」
春輝「夏輝、入院中の【鬼瓦 薫】さんのところに行って来てくれる?」
夏輝「了解!春輝は?」
春輝「俺は、電脳世界公安調査庁に向かうよ」
夏輝「分かった!じゃ、また後で!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます