第2章 事件と真実と実態(リアル)

ラントシャインの二人が殺傷事件を解決し終えた時の事だった。

一度、二人して現実世界に戻らないといけなくなったのだ、それは言うなれば本業の為だった。


そもそも、電脳世界と現実世界じゃ時間の進みが違う、電脳世界じゃ2日経っているが、現実世界だと1日と言うのが良くある。


何故なら、電脳世界は電脳東京を中心に全国を電脳化した謂わばパラレルワールドのような世界だからだ。


そんなとある日の事…『ラントシャインの実態(リアル)』という記事が電脳世界の雑誌にて掲載されたのだった。

始まりは、このような言葉で始まっていた。「ラントシャインと言うユニットを演じている2人だが、リアルもそれなりに忙しいようだ」と……


そして、その記事の中身はと言うとラントシャインの御二人に直接聞いた話ですと書いてあった。


そして記事の終わりには…次は、彼らの過去や闇の部分を取材していくつもりだと書いてあったのだった。


その記事は、雑誌社:ズームインの記者/紫ヶ崎 崇文(しばがさき たかふみ)の記事だった。


春輝「なんだよ、この記事!」


夏輝「なに?どうしたの?」


春輝「前、取材が来たろ?そのときの記事なんだが最後見てくれ」


夏輝「え?過去について取材していくつもりだ…て」


春輝「そう!俺らの過去は、ラントシャインになる前に手続きの段階で全て消して貰ったろ?」


夏輝「そうだな…俺らも記憶消されてるし…」


夏輝「でも、俺は隠したい過去なんて」


春輝「いや、ダメだよ…あるんだよ!」


夏輝「え?」


春輝「いや、なんでもない」


夏輝「そうか…」

夏輝 (高校から一緒だが、何を隠してるんだ……?)


そうこうしてると、また事件の一報が届いたと思ったのだが、違った。

夏輝宛への連絡が入ったのだった…続く

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