三章九話 ×彼方閑流×
好き。
たったその二文字を愛していた。
たったその二文字に壊された。
全部、壊れてしまった。
◇◇◇
「閑流」
「ほっほーい」
「返事雑すぎんだよ。品がねーぞ」
「でも……野原家好きだし」
「昨日映画見たからだろ、語彙力スポンジかよ」
「ボブもいいね」
いつもみたいに、隣から掛かる声。
黒川桔花が、わたしを見ていた。
四つ足の硬い動物が整列している。
「で、何用?」
「閑流、テストヤバいんだろ」
「……そうだっけ、そうかも。でもまだ焦ることなくない?」
「昨日も同じ話したからな、アタシはもう助けねーよ」
テスト。
嫌いじゃない。勉強した分だけ自分に点数が跳ね返ってくる。上等だ。
テストは先生と殴り合いができるものだと思っている。そう言えば、もっと皆やる気出しそうだよね。
「テメーはそうでもないだろ」
口に出てたらしい。涎も。
だってお腹が空いた。昼休みまであと一時間、頑張らないと。
空腹に耐えようとうずくまったわたしに、桔花が黒い髪を揺らして溜め息を吐いた。
「……パン、半分しかいらねーからやる。腹の音これ以上鳴らすなよ」
「優女〜」
「やめろ」
桔花は優しい。わたしに食べ物を分け与えてくれるし、なんだかんだ言いつつテスト勉強の面倒だって見てくれる。あてもなく海を漂う氷塊のようなわたしの人生は、彼女がいるから道に収まっているようなものだ。
だけど、彼女は周りから理解されにくい。ちょっと冷たくてちょっと口と態度が悪いから、みんな怖がってしまうらしかった。
「別にどうでもいーんだよ、他人からの評価とか」
なんて言うけど。まあ、わたしも気にしないけど。
わたしと桔花には、互い以外に親しい友人がいなかった。わたしには桔花が、桔花にはわたしがいたらそれで良かったから。
「閑流、そういや……アレだ。昨日のやつってどうなったんだ?」
「昨日? ……ああ」
教室の隅で青春に取り残されたわたしたちは、響きも残りもしない会話を繰り返す。毎日、毎日。
それがどうしようもなく心地良い。どうしようもなく、生きる糧。
新しくなったばかりの春たちが、魚の鱗みたいにぽろぽろと零れ落ちていた。
「後輩ちゃんのやつか。断ったよ、別に」
「……。まあそりゃそーか、興味ねーもんな」
「うん。よくわかんないし、付き合うとか……好きとか、恋とか」
一個下の子から告白を受けた。桔花はそれを心配してくれた。
中学に上がってから色んな人の「好き」をもらうようになったけど、未だに一つも答えられていない。だってその人の「好き」はわたしの知らない感情で、わたしの知らない欲だから。
そうやって色んな人を断るたび、桔花が気にかけてくれている。わたしが傷ついていると思っているのかもしれない。優女だ。
白い鯨が泳いでいた。バカでかいくせに、大きさだけはあるくせに、それでも夏は暑かった。
「帰り、コンビニ行こーぜ。暑すぎて話にならん」
「よい。肉まん食いて〜」
「せめて熱くないものにしろよ。体温ぶっ壊れてんのか?」
「でも暑いときのカレーってよくない?」
「…………まあ」
その日も告白を受けた。
もう三年になったわたしの前に転がっているべきなのは、本当は進路の話。かといって進路も真面目に考えていない。とりあえず家から近い高校に行ってから考えようと思う。
だから、進路すらまともに考えないわたしに、色恋なんて考えられるわけなくて。
「別にいいんじゃねーの。恋しなきゃ死ぬ! とかなら話は別かもだが」
「なんだそれ、いいな。それで一本書くか」
「国語3が作家気取んな」
一度は映画の脚本とか小説とか、そういうものを自分で作ってみたい。まあ、成績終わってるから無理だけど。
「えー。もし恋しないと死ぬならどうしよ。マッチングか」
「無理だな。潔くくたばっとけ」
「友人辛辣すぎて草。草通り越して大草原」
「そのノリキモいからやめろよ」
実際。
恋はしなくてもしなないし、恋はしなくても話し相手はいるから問題はなかった。困ることでもないし、本当に困ることになるならその時考えるだけ。わたしの生き方には、今のところそういうものの席はない。
「逆に、逆にさ。桔花はいないの? 好きな人」
「キモッ、何だ急に」
「ちょっと恋バナしてみようぜおい」
「好きなやついないのにそんなもん仕掛けんな。出直してこい」
「えー」
その時の会話からなんとなく、桔花には好きな相手がいるんだろうなとは思った。
わたしは人の事も心もよくわからないけど、なんとなく──人には見えていないものが見えていた。魂っていうんだろうか、人の後ろにはいつも何かがあって、色んな形をしていて。隠していることとか本性とか、そういうものを表現する何かがわたしには見えていた。
だから桔花のことも分かっている。
彼女の魂の形はすごく優しくて、無理やり尖らせていて、内側に暖炉みたいな想いがあることも、ちゃんと分かっている。
その想いは誰に向いているんだろう。わたしだって桔花の全てを知っているわけじゃないから、もしかしたら知らないところで知らない人に恋をしているのかもしれない。
「……ふふふ」
「人の顔見て笑うとは良い度胸だなテメー」
知らないところで、知らない人と。
ちょっと背の高い男子と桔花が並んで、見たこともない顔で笑っているところ。想像したら面白くてこっちが笑ってしまった。いつか見てみたいな、と思った。
「大丈夫だよ」
「何がだよ」
「桔花はかわいいから」
「……。……――何がだよ」
赤ちゃんの手のひらみたいな浮遊物体が風に振り回されている。
やる気が微妙な生徒はこの時期にようやく受験勉強をはじめるらしい。わたしもその一人だった。
「中卒ってやばいかな」
二人そろって帰宅部だったわたしたちは、夏が過ぎても特に変わらない日々を送っていた。夏って意外と早く終わるんだな、って、今年も思った。
「別にやばくはねーだろ。今時そんなの幾らでもいる」
「いや、理由もなく中卒って」
「……まあ、受かるだろ」
家の近さだけで選んだ高校の受験は、桔花のいう通り「多分受かる」くらいの認識だ。そもそも受験なんてしたことないのに予想も何もない。テストと同じ感覚で行く。
桔花は頭がいいからどこに行くの、と夏の終わりに聞いた。彼女は当然のように答えた。
「閑流と同じとこ」
短く、それだけ。
受験が楽勝に思えるのもその言葉があるからだろう。なんだ、高校もまだ桔花が隣に居るのか。じゃあ何も心配はいらないや。
カラオケを延長したときみたいな気分。
「高校の勉強は自分で何とかしろよ」
「無理でしょ。逆天才だし」
「バカっつうんだよ」
わたしの成績は苦手な国語以外割と悪くない。悪くないというか、多分一人で勉強したら悪いんだろうけど、桔花がいつもテストの前になると教え込んでくれるから点数だけは立派だった。
何処に行くにもだいたいは難なく突破できる、なんて三者面談でも言われちゃって。やっぱり桔花はすごい。頭の悪いわたしでも点が取れるよう勉強を教えられる。天才だ。
「……まあ、目の前で不合格見たら胸糞悪いから付き合ってやるよ」
「優女~」
「黙れ」
放課後、自宅か図書館、時計の秒針、すぐになくなるポテチ。
いつも同じ夕日、痺れを切らしたカラスの群れ、誘爆する街並み。
「あの……彼方さん」
「はい、なんでしょ」
「……良かったら、なんだけど。一緒に――」
桔花の声、桔花じゃない声。
物覚えの悪いわたしにとって、認識はその程度。今日もまた誰かの愛を受け取らず、誰かの愛を押し返す。その行為に心が揺れ動くことはやっぱりなくて、勉強みたいに正解があればいいのになと、珍しく一人になった帰り道でぼんやり考えた。
桔花だったら、なんて答えるんだろう。いつもみたいにキツめの言い方で跳ねのけるのかもしれないし、案外優しいかもしれない。
そういえばわたしは、桔花の優しさは知っているけど優しい桔花は知らなかった。
「なあ、閑流」
「んー」
「高校行ったら何したいよ」
「んー」
幼稚園の頃からの友達で、親同士仲も良くて、そこからずるずると中学まで。高校も同じになったら本当に腐れ縁だ。だけど桔花が優しく笑ったり照れたりとか、そういうところは見たことがない。それはちょっと興味ある。
だっていつも彼女は周りに牙を剥いていて、それが周りは怖くて。本当はこんなに優しいんだよって教えてあげたらみんな楽しいだろうなって、いつも思ってる。
「……人前に出たい」
「は?」
だから、高校デビュー。
ちょっと今までと違う桔花を見てみたい。折角なら二人でめっちゃ友達作って、休み時間に駄弁りまくる花の女子高生を目指そう。
そうしたら桔花の後ろにある想いが誰に向いているのか、分かるかも。
そんな好奇心だった。
街が一瞬だけ、おろしたての布団みたいになっちゃった。
「もうすぐで年越しそばかー」
「……」
「機嫌悪め?」
「寒ぃの嫌いなんだよ、知ってるだろ」
「あそっか。そうだった」
冬は好きだ。もこもこに着込んでもあったかいだけだから。あったかいのが好きだから冬も好き。
桔花は寒いのは嫌いだけど、わたしは桔花と同じくらい冬が好きだ。
「受験いけるかな」
「まだいってんのか。てかこれで落ちたらぶっ飛ばすからな」
「スプリンタートレノだ」
この時期にもなるとさすがに中学校生活の終わりも近づいてきて、ちょっとしょっぱくなる。醤油つけすぎたシャリみたいな。
この先どうなるか、なんて不安はない。来年の冬も桔花とこうやって歩いているんだろう。
「……高校行ったら人前出たいって言ってたよな」
「うん? うん」
「アタシ、ギターできるから。やるか」
「おー……やったりますか」
いつの間にか短く切った黒髪と、耳が重そうなくらいつけたピアス。覗く薄い青の眼が二つ。誕生日にあげたマフラーに顔をうずめて舌打ちしながら、彼女はそんな提案をしてきた。雪を背景に見る横顔はちょっと、かっこよかった。
――桔花と一緒に過ごしていると、季節が巡るのはあっという間だ。
「バーカ、リバサ癖が分かりやすすぎんだよ」
「はい? 今のは敢えてパターンを作っただけ。彼方はまだ負けてない」
「おいテメ……ッ! ズルだろ! 判定強い技押し付けんのやめろ!」
「はい? 今のは油断した桔花が悪いだけ。彼方の勝ち」
春も夏も、秋も冬も。
瞬きしたら終わるみたいに移り変わりが早くて、追いつくのが大変で。
「桔花。このポテチめちゃくちゃめちゃくちゃ」
「せめて美味いのか不味いのかハッキリしてくれ」
「食ってみな、とぶぞ」
「食わねーよ。とばねーよ」
でも多分、どんな季節も一緒にいたから、過ぎるのが早かったんだと思う。
「……木の枝拾うな。小学生じゃねーんだから。あと今日ツッコミさせんな、頭痛ぇ」
「彼方は5のダメージを受けた」
「武器は装備しねーと意味がな……だからやめろって言ってんだろ。頭痛すんだよ!」
「彼方は5のダメージを受けた」
いつどんな会話をして、どんなふうにお互い笑ったのか。記憶がぐちゃぐちゃになるくらい毎日、毎日。
それが全てみたいに愛おしくて、果てしなく素晴らしかった。
「しず――あ」
「オイオイオイオイ……派手にやってくれたね」
「トンビにパン盗まれることってマジであるんだな。ドンマイ」
「今なら脳内で世界を5回は滅ぼせると思う」
でも、どんなやり取りもわたしの中に確かに刻まれていて、ふとした時に思い出しては面白くなってしまう。そんな宝物だ。
鐘が鳴ったか知らないけど年があたらしくなって、何をお祈りしたか覚えてないけど着物の裾は汚れた。コタツはまだ片付けられないけど、雪はすぐになくなって街がすっぴんに戻った。彼氏と別れたのかな。
「……閑流」
欠伸しながら、あたたかくなってきた通学路で桔花のほうを見る。いつもの街にいつもの夕日、あたらしくなった何か、あたらしくならなかった何か。
そこに包まれた彼女の横顔は、思わず背筋が凍りつくくらい新しかった。
「言っとく」
何を?
フェイスペイントみたいに赤が走っている。こっちに目を向けるつもりはなさそうだけど、後ろの魂がずっと睨む勢いで見ていた。
何を言おうとしているんだろう。前置きなんて彼女がするところは見たことがない。
「高校行く前に、はっきりさせとくよ」
ちょっと高めのイヤホンをつけたまま続ける。こっちの返事なんていらないみたいに。
そして彼女は今まで口にしたこともない言葉を、はじめてわたしに向けた。
「……好きだ、閑流のことが」
仕事しているのかよくわからない高い高い棒が光っている。
ああ、いや、なんというか。
「幼馴染みとして、友達として……じゃねえ。分かるだろ、後は」
もう顔は見えない。向こうを向いて隠してしまったから。
魂の想いはこの時が一番強く光っていて、ようやくそれが誰に向いているのか分かった。そうか、ずっとわたしを照らしていたんだ。
この光は、出会ってすぐの頃からあったこの光は。
「言うな。何も」
口を開こうとしても止められる。きっと何も望んでいない。
何も――
「付き合おっか、わたしたち」
絶対にこっちを見たくなかっただろうに、わたしのたった一言で桔花はびっくりして振り向いた。夕日なんてなくても分かるくらい真っ赤に染まっていて、見たこともない顔をしていた。可愛い、と思ってしまった。
「は……?」
「うん。いいよ、桔花なら」
「……は、テメ……何言ってるか」
「わかってるよ」
「好き」は分からないけど桔花は好きだ。この感情に間違いはない。
だって幼稚園から一緒だし、小学校で毎日二人で木登りしてたし、中学校は適当に変な部活に入るだけ入って放課後お互いの家で遊び倒してたし。
勉強も見てくれるし、肉まんも一緒に食べてくれるし、補習終わるのも待ってくれるし、高校でやりたいことにも乗っかってくれるし。
優しいのも、優しくないのも、かわいいのもかっこいいのも、全部。
全部わかってる。わたしは、黒川桔花をわかっている。
この先何年経ってもわたしたちは一緒だと思うし、そこに誰かが入ることもないし、いつまでも青春の延長線を続けていく。
だったら、それはもう、恋なんじゃないかと思って。
だから、それなら、良いと思った。
「……本気で言ってんのか、それ」
「え、勿論」
「アタシは恋愛感情でテメーを見てるって言ってんだぞ。テメーにもそれがあるって――本気で言ってんのかよ」
「だからそうだって」
だって好きだと思う相手なんて、パパとママと、妹の鳴と、桔花の両親と――あと桔花だけだから。
「……そうかよ」
恋愛成就、そんな言葉が浮かんでいた。
もしかしたら初詣で桔花はそれをお祈りしていたのかも、なんて考えていたけど、彼女は明らかな敵意を向けてわたしを見ていた。
「――閑流」
「……なに?」
「テメーの気持ちはよく分かった」
そして、言った。
吐き捨てて踏みつぶして、ガムをすり潰すみたいな黒い声で。
「――くたばれ。一人でやってろよ」
出来る限りわたしの心に悪意が響くようにと刺された言葉は、重く鋭く圧し掛かって心臓をしっかり貫いた。
痛みはない、涙も出ない。でもその場から動けない程度には――去って行く彼女を追いかけられない程度には、言葉がわたしを縛っていた。
もしかしたらその時だけでも追いかけさせないために、わざとそんな冷たい言葉を放ったのかもしれない。そう思うとやっぱり桔花は優しくて、だけどどうして、わたしの何が気に食わなかったのかが分からなくて。
永遠に続くと思っていたわたしの「好き」は、そんなところであっけなく終わりを迎えた。
◇◇◇
「……ねむ」
『昨日ちゃんと寝ないからだろーが。スマホいじりすぎなんだよ』
「そうかも。ロック掛けてみるか」
『前それで開けなくなったの忘れてんだろ。普通に寝ろ』
高校に上がってから、周りに人が増えた。桔花とはあれから一切連絡も取っていないし、会話もなかった。同じ高校を受験するものだと思っていたけど、彼女の姿はどこにもなくて――違うところに行ってしまったことくらい、わたしでも分かる。
一年生のときは色んな人に話しかけられて、やっぱり告白も多くて、二年生になってもそれはそんなに変わらなかった。
ただ、色恋以外の目的――普通に接してくれる人が増えたのも事実だ。関わりやすいってみんな言ってくれる。理由は考えたくもないけど分かった。
『そりゃあな。アタシがいねーからだろ』
「いたらもっと人気者だったと思うんだけどなー」
『百パーないね』
結局高校でも部活はやっていない。色々やってみたけど性に合わなかった。
ただ、高校に入って変わったことがもう一つだけ。
『さっさと帰る支度しろよ、気になるんだろ。それ』
いつもわたしの隣に居た彼女はもういないけど、どうしてか今は彼女が隣に居る。
生き霊、みたいなものだろうか。あの日わたしの前から去った桔花の代わりになるみたいに、あの日のことをなかったことにした桔花の魂だけがそこにいる。
あの頃と変わらない鋭い目と、静かな優しさ。わたしがずっと置いておきたかったもの“だけが”変わらずあった。
これは誰も知らない、わたしだけにしか見えない、わたしだけの秘密。
それなのに知っている人が現れたらどうするか――とりあえず、興味は湧いた。
あの場所へ向かう理由は、ただそれだけだった。
『 親愛なるきみたちへ
今日、17時ちょうど。夕日を背景にひとつ鐘が鳴るその時、丁花公園の時計前にて君たちは運命の出会いを果たすだろう。
その出会いを無碍にせず、縁を生涯大切にしなさい。そうすれば君たち一人ひとりの願いが、夢が叶う。
記された願いは君たちが心の奥底で一番強く願っているもの。心当たりがあるのなら、17時ちょうどに丁花公園に行くことだ。
“彼方閑流”
きみの願いは
“黒川桔花の解放、黒川桔花からの解放”』
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