第343話 御后様達への当てつけ (1)
「うん、そうだよ」
僕はフォンジのおじさんの問いかけに対して微笑みながら、愛想良く言葉を返せば。
「有難う御座います!」と。
「この御恩は一生わすれません」、
そして今後は、「両陛下、閣下共々忠誠を誓います」と告げてきた。
だから僕はフォンジのおじさんへと「ありがとう」と告げ。「期待しているよ」とも告げると。
「フォンジさん、物は相談なのだけれど」と告げる。
◇◇◇
題 御后様達への当てつけ (1)
「はぁ~」
「何~?」
「健太~?」と、フェインがカイジさんの元妃だったメンバー達と驚愕! 驚嘆! 名指しをしてくれば。
「あのな~、男王……」と、呆れた声音でエルムが苦笑いを浮かべると。
「御方いい加減にしろ!」
「健ちゃん、もう大概にしてよね」と。
エリエとサラが不満のある顔、声音で、僕を諫めようとしてくるけれど。僕に内緒事、隠し事を妙にしている妃達の言葉などは無視……。僕は素知らぬ振りを決め込む。
そんな僕に対して、隠し事の調本人……。僕のためだと陰で色々な策を巡らし、女達と色々な悪しき事をおこなっているシルフィーの奴は、嫉妬心をあらわにした顔で、僕のことを、自身の奥歯をグッ! と噛み、呻るように睨んできた。
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