第342話 謀反人の処置は? (15)

「ん? ああ、フォンジ、貴方の処分は左遷と言うことで。新たな領地を南方の果て……。未開拓地を与えるから。そこで家族や家臣を連れて、一から僕の代わりに開拓と、国境の防御力を上げて欲しい。特に貴方の領地開発と経営は、目を見張るものがあるから頼むよ。お願いね」と、にへらと笑いながら告げ、終われば。


「今後僕達は君の領地を南方方面の前線基地にして、いよいよ南蛮の未開の地を平定しようと思うから頼むね」と。


 僕が「あっ、ははは」と、自身の腰に手を当てつつ空威張り! 高笑いを浮かべながら、フォンジのおじさんへと、ウィングルの国王らしいから、自身の好きなように下知をだせば。


「えっ!」


 フォンジのおじさんは、自身の顔色を変え、驚嘆を漏らすと。


「と、殿……。じゃなく陛下? わたくし目の処分と言うか? 家族共々、臣下の者達も含めて命の方は、許して頂けると言う事なのですか?」


 ウィングルの国王らしい僕へと尋ねてきた。



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