第240話 いざ! 進軍! (4)

 アイカが軍を駐屯されるのが気に入らないのならば。


 僕のところまで言いにくるようにと。


 コキへと指示!


 その場合はアイカへと。


『夫の指示が聞けれないのならば。今度こそ許さないぞ!』と。


『首を跳ねられるつもりでくるように!』と告げるようにと。


 コキへと口煩く指示を出しておいた。


 アイカのバカとエリエ、ウォンが不満を申してくる可能性があるからと。


 僕も不満を言いたいところ、なのだけれど。


 あの、集落には今、武に秀でたエリエもウォンもいないから本当に困ったもので……。


 だから僕が慌ててコキを派遣──。


 アイカ集落に駐屯して二人を守るようにと指示!


 僕のことを夫! 主! 王だと思うのならば!


 男尊女卑思想が未だ残る、僕の指示をちゃんと聞くようにと告げたのだが。


 さてさてどうなることやらと。


 僕は思えば。


 まあ、色々と頭が痛い。


 だからこの機会に織田信長公ではないけれど。


 軍団長制を採用して、指揮官を育てようと思うのだが。


 さてさて上手く、いけばいいのだが? と。


 僕は「はぁ~」と大きな嘆息を漏らしつつ思う。



 ◇◇◇








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