第241話 先鋒にて激突! (1)

【エリエ編】


「う~ん、この辺りは、私達が産まれ育ったジャングルの密集地とは違い。結構平原ばかりでジャングルが少ないな……」と。


 私がミュイに騎乗をし、先頭を走りつつ、辺りを見渡しながら呟けば。


「だな……」と。


 私の横をミュウに騎乗し走る者……。


 そう、私の副将を務めている男、ウォンも、辺りを見渡しながら呟けば。


「う~ん」と、奴は呻りつつ、考える人に少しばかりなると。


「エリエ~?」


「何だぁ~、ウォン?」


「もしかすると敵は、伏兵ではなく。数に物を言わせ布陣して、こちらを待ち構えている可能性があるかも知れんぞ、エリエ?」


 ウォンが指揮官である私に忠告をしてきた。


 だから私もウォンの話しを聞き。


「ウォン、確かに、貴様の言う通りかも知れん」と。


 私が言葉を返せば。


「エリエ~、こちらの兵は二百から、三百程度の兵士かいないぞ! もしも敵が数千で待ち構えていたらどうするつもりだぁ~?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る