第237話 いざ! 進軍! (1)

「じゃ、いってくるね!」と。


 僕は、『家のプラウムさん、ルイジさんはぁ~、南洋じゃ、美人~♪』と、鼻歌交じりで手を振りつつ。


 ミュイに騎乗して走る僕ではなく。


 ミュイ、二頭に引かす、連弩を搭載した戦車──二百機を先頭で。


 ミュイとウォーウルフの第一騎馬隊を指揮するのは、オークの戦士のウォルトと、副将にはシルベとゴブリンのロンを……。


 そう、オーク戦士のウォルトとシルベの二人は、アイカの集落で必要以上に僕のことを苛めていた彼等に。


 ゴブリンのロンの、ウォーウルフの騎馬隊を加えた三百機を預け。


 その後ろには人種の僕の妻、マヤ率いる長槍歩兵隊三百!


 その後ろにはマヤと同じく、初めて戦に参加する、インプのミィさん率いる弩騎馬連隊二百……。


 インプはゴブリンと一緒でウォーウルフを騎馬にして、ライダー仕様にすることが可能だから。


 僕が以前からミィさんに頼んで、色々と実験と訓練を重ねていたのを。


 何故か、いつの間にかに?

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