第234話 殴られました(5)

(うわぁ~、マジでこいつやばい。寝込みを襲われて殺されそう)と。


 僕は自身の背筋が凍り、冷や汗、タラタラ……。


 本当にシルフィーことが恐ろしくなり。


 僕はビビッてぇ、あいつの髪を慌てて離した経緯がある。


 でッ、その後はあいつの機嫌取りだよ。


 マジで寝首をかかれると怖いから、シルフィーの奴をハグ──!


 あいつの綺麗な金髪の髪を優しく撫で、労りながら。


『シルフィー?』と声をかける。


『……ん? 何、陛下?』


 あいつは僕の胸で甘える行為をやめ、頭を上げ、首を傾げるから。


『日本に毎日返っているんだろう?』と尋ね。


 あいつが『うん』と頷けば。


『日本に帰った時に母さんに言って保健書を借りて、精神科へといって、診察を受けて、安定剤をもらったらどう?』と。


 僕は真剣に尋ねた。


 するとあいつは。


『今母乳を与えているから無理……』と告げてきたから。


『そうなんだ』と言葉を返せば。


『うん』と頷くから。

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