第226話 ウィングルの女王からの手紙(2)

「さぁ~?」


 こいつ! こやつ!


 本当に僕の手で手打ちにしてやろうか? と思う。


 僕のバカ女神さまだけれど。


「お前が、誰の経由を得て、手紙を受け取ったのかは知らなし。僕も深くは追及しないけれど。それでも討伐の期日はいつまでなのかぐらいは。シルフィー! お前も聞いてはいないのか?」と。


 僕は怪訝な表情で尋ねる。


「早い方がいいんじゃない? 朕にもよくはわからないけれど?」と。


 こいつ! シルフィーの奴は、マジで僕に喧嘩を売っているのか? 


 何が、朕だぁっ!


 いつから、こいつは、太后や女王さまになったんだ!


 良い歳、したビッチ! セフレ! の精霊女神の癖にさ、と。


 僕は自身の脳内で悪態をつけば。


 この場……だけじゃないか?


 他の集落も併せてだけれど。


 僕の嫁って、みなビッチのセフレ妻──。


 サレ妻! サレ女ばかりじゃないかと思うから。


「はぁ~」と。


 僕が大きな嘆息を漏らせば。


「御方様、どうしたの?」


 肌の色は違うけれど。


 僕と同じ人種で、褐色色の肌が妖艶な、妻のマヤさんが。


 自身の首を可愛く傾げながら、尋ねてきた。


 でも僕自身、君達が余りにも性に関して解放過ぎるから。


 僕の口から思わず溜息が漏れたの、ごめんね、とも言える訳もないから。


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