第219話 女神シルフィー(7)

「もう、健太は~! この人達がアイカって人と健太は別れていないって、言っているじゃない~」


「あなたぁ~、この人達が言っている。エリエ、プラウム、サラ、ウルハって誰?」


「健太~、この領地内には、私や母さん以外にも、あなたの妃が多々居るのよ。それなのに、他の集落にも多々妃が居るって、一体どう言うこと?」


「あなた~。わたくしとフェインに分かるようにちゃんと説明をしてください。あなた~」


「何~、健太はぁ~! 私と母さんの事を無視して黙っているのよ~!」


「いい加減にして、あなた~」と。


 僕の妃二人が憤怒しながら尋ねてこようが。


 僕の頭の中は、シルフィーの漏らした言葉……。


『お父さま』、『お母さま』の言葉を聞き、真っ白になっているから。


 僕の周りの喧騒……。


 僕への色々な問いかけの方は全部無視して。


「シ、シルフィー……、ど、どう言うことだ?」


 僕は動揺を隠せない声音で、女神シルフィーへと尋ねる。



 ◇◇◇




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