第218話 女神シルフィー(6)

 でも僕の真横に立つ、バカ女神こそが。


 僕の本物の強制的な異世界召喚の報償アイテムだったようだから。


 シルフィーは僕に、自身の艶やかな金髪の髪を鷲掴みされ、引っ張られ、罵声を吐かれようが。


「もう、あなたは、痛い。離してよ! これ以上妻のわたくしに酷いことをするならば。お父さまとお母さまに言いつけてやるから。あなたのことを……」と。


 僕が顔色が真っ青になることを。


 女神シルフィーはプンプンと可愛く、不貞腐れつつ、告げてくるけれど。


 僕はシルフィーの言葉を聞き、自身の頭の中がパニック状態だから。


「男王! 長は、男王と離別したと思っていないぞ!」


「ウォンとも会う事もしないで神殿の中でひっそりと暮らしている」


「だから集落で、男王の帰りを待っているぞ!」


「エリエやプラウム、サラやウルハ達も……」と。


 この後もオーク漢戦士達が次から次へと。


 僕にアイカの集落内の、今の様子を説明してきて騒めき。


 それを聞いたフェインやルイジが。

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