第4話 強制召喚された先の、僕の家族は(1)
『さぁ~て、今後どうする? どうしよう?』
僕があの日、あの時に寝所……。床に寝転がりつつ天井をボゥ~と眺めていると。
《ドン!》と部屋の扉が勢いよく開いた──!
だから『えっ!』と僕は思ったと思うけれど。直ぐにこんな言葉が僕の耳へと聞こえてきたのだ。
「アイカ姉、終わった?」と尋ねる女性の声が。
それも大変に元気のよい声音が僕の耳へと聞こえたと思うと。
「ああ、終わったぞ……。なぁ、健太……」
僕はあの時まだアイカが寝ているとばかり思っていた。でも違ったのだ。アイカの奴はちゃんと起きていて僕が部屋……。集落から逃げないように監視していたみたいなのだ。
異世界から女神さまの気まぐれでやってきたこの僕を姉妹で独占……。玩具にするつもりでいたみたいだから逃がさないように監視……。
そんなことを知らない僕は突然の侵入者……。
まあ、アイカの妹達になるのと。僕の今後の異世界冒険譚の新たなヒロインさま達が。僕の意思……。
そう僕が産まれ育った日本の異世界冒険譚のアニメやマンガ、ライトノベルの中に出演している
そう嵐のように三人のお姉さま、少女達が訪れて……。
この僕の産まれたままの姿を彼女達は、自分の瞳を上から下、下から上へと舐めるように見ては動かしつつ。そして最後には僕の大事なところを入念に見詰め──チェックをすれば。
「アイカ姉、この子可愛い顔をしているのに、結構凶悪な物を持っているね」と。
後から部屋へと侵入してきた三人の女性……。アイカの妹達なのだが……。一番年下のサラが僕の大事な箇所を見ながらケラケラと笑いながら尋ねると。
「あらあら、本当に大きいですわね~。オークのオス達と比べても遜色ないかも~。ふっ、ふふふ~」
アイカ姉妹の三女……。サラと一緒でオークなのか? ダークエルフなのか? エルフなのか? ハーフエルフなのかよくわからない。まあ、アイカによく似たプラウムお姉さまも僕の何が気に入ったと絶賛すれば。
「うん、婿殿は夜伽の方も上手だから中々良かったぞ……」
アイカの阿保があの時に、僕の顔が真っ赤になるようなことをケラケラと笑いながら告げたのだった。
「アイカ姉?」
「何だ、サラ?」
「サラ達がもう、この子を使って大丈夫?」
まあ、今でもそうだが、僕の容姿が大のお気に入りであるサラは。産まれたばかりの姿でいる僕の容姿……。
特に腹部の下にある大事な物をフムフムと入念にチャックをして終えれば、自分の姉であるアイカへと尋ねた。
「……ん? ああ、良いぞ……」
僕の真横で素っ気ない態度をとっていたと言うことはない
当の本人である僕はと言うと? アイカとサラの会話が理解できていない。
「あの、サラちゃんだっけ~? 僕を使うって、何に使うの、君は……?」
僕自身も終わってしまえば「なるほど」と声を漏らしたくなること、行為なのだが。
この時の僕は純情……と言うことはないけれど……。
僕自身も日本は幼馴染の彼女もいた。そして幼馴染の彼女のお姉さまとも僕は大変に仲が良く、幼い頃から年上のお姉さまに「健ちゃんは可愛いね~」とに可愛がってもらっていた。
「わらわのお嫁さんにしてあげようか?」とまで告げられていた僕だから、アイカの横で裸になっていても余り動揺をしないで平気でいられる通りで、女性に自分の裸体をジロジロ見られても平気なのだが。
でもこの時のサラは本当に「いっ、ひひひ」といやらしく薄ら笑いを浮かべるから。
僕はサラに何をされてしまうのだろうか? と思いつつ畏怖をした記憶がある。
まあ、そんな僕……。サラの意味深ないやらしい薄ら笑いに臆していた僕だから、顔色が変わっていたのだろう?
「もうサラは~。そんな変な笑みを浮かべながらアイカ姉さまに旦那さまを貸してくださいと言ったらだめよ~。貴女が変な物言いをするから~、旦那さまが自分の顔色を変え、
サラの姉で、アイカの異母姉妹である大変にエキゾチックで美人……。まさに女神さまと言っても過言ではない、サラと同じく【ハーフエルフ】の大変に優しいお姉さま……。
そして妻のプラウムが顔色を変えていた僕を庇うためにサラのことを叱ってくれた。
「えぇ~、そうなの、君~?」
サラはプラウムの話しを聞いて驚愕しながら僕に尋ねてきた。
「えっ! いや、あの……。僕をアイカさんから借りるとか、使っていいか? と、君が尋ねるから。僕は一体どう言う意味なのかな? と困惑したから尋ねた……」
僕がサラに説明をすれば。
「御方は私達の夫でもあるから。サラは御方と早く子作りがしたいから。長に御方を連れていくと述べただけだ」
サラの後ろで腕を組みつつ武人の如き平素を装いながら僕の容姿や様子を窺っていた次女のエリエが僕に対して大変に驚愕……と言うか? 刺激的……と言うよりも? まさに異世界冒険譚らしい【ハーレム結婚生活】なのだと教えてくれた。
「えぇ、えええっ! うそ~~~? と言うか、アイカさん、どう言うことなの?」
僕はアイカへの一回の種付けで不要になった。もうお前のような夜這いが下手くそはいらなのだ~~~! と、不燃物のゴミに出されたのだと思い。アイカの阿保に驚愕しながら、あの時尋ねた。
「……ん? わらわ一人が男王を独占する訳にはいかないから、夜の夜伽までは健太のわらわ以外の妻になる妹達の相手をしてやってくれ……。わらわはひと眠りをしたら。わらわ達姉妹の結婚の祝賀会と。この地に異世界から特別な男王迎えた事への神聖な祝い……。エルフの女神様に男王を生贄として捧げる儀式の準備もしないといけないから。健太は男王なので後はよろしく……。わらわは少し疲れたから昼寝をする……。ふぁ~」と。
アイカの阿保は僕は姉妹共通の財産……。夫だと告げ、自分の義母に当たるエルフの女神シルフィー……。
そう、この僕を自分の趣味で異世界へと召喚した駄女神さまへと生贄に出すのだと恐ろしいことをあくびをしながら眠たそうに説明、告げるから。
「えっ! 僕がみんなの夫でハーレム王だとは理解ができたけれど。僕はアイカさんやみんなの夫のはずなのに……。僕が女神さまの生贄って……。一体どう言うことなの?」
僕は顔色を変えながら床の寝所に横たわるアイカの阿保に尋ねたのだ。
「…………」
でもあの時のアイカの阿保は直ぐに寝たのか? それともアイツ面倒くさがりだから、僕の問いかけを無視したのかはわからないけれど。
あの阿保は僕のことを無視したから、アイツの性感帯の一つである、あの可愛い笹耳を背後から抱きつき噛みついてやろうと思ったら。
「ふっ、ふふふ~。健太さん、大丈夫よ~。お母さまへの生贄は~、健太さんの血肉ではなく子○だから~。大丈夫ですよ~。だから早く
僕が困惑した様子でアイカの背を見つけていると。僕に対していつも優しい妻……。本当に女神さまのような妻が優しく教えてくれた。
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