第14話逃げる卑怯者
どうする?別のサラ金から50万円借りて最初に借りたサラ金に返済した。
そんなこんなで出来た借金は合計3千万円。
買ったばかりのライオンズマンションのローンとサラ金の返済が重なり、
文字通り借金で首が回らない!という事だ。
サラ金の追い込みは執拗だった。
「僕は返済の為に逃げも隠れもしません!だから家に来て子供達や妻に荒っぽい言葉を投げないでくれ!」普通の債権者は、逃げて姿を眩まし妻や子供を盾にするそうだが、僕は逃げなかった!
追い込まれた人は、百々のつまり友人に借金を申し込むそうだが僕は友人の助けを乞う事をしなかった。独りで戦った!
そして裁判所にて破産同時廃止が認定されても友人を見棄てなかった!
「俺な、破産するけどお前どうする?」と、言われた刹那、「それやったらバイトをひとつ増やすよ!今から面接の申し込みをしてくる!」こう告げたのは、逃げも隠れもしないからだった。
「お前は強いわ!」そう言って黙りコクった友人は後程、妻と離婚し、逃げた。
大原は逃げなかった!
他人を地獄に落としてまで天国に昇りたいとは思わなかったからだ。
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