第13話親切が仇
「大原くんお金貸してよ?君は大企業の営業だから給料イイでしょ?取り敢えず50万円明日までに貸して!」とかく借金を無心する人間は、他人事の様に軽く頼んで来るけど、相手の痛みなどこれっぽっちも忖度出来る能力を持ち合わせて居ない。ましてや断ると貸してくれないあいつが悪い!と、逆恨みする人間が多いものだ。
若い頃の僕は頼まれたらイヤと言えないでいた。貸すほどの蓄えはないし、友人に頼まれたら何とかしてやりたいと思うのが本人の欠点でサラ金に50万円借りて友人に渡した。
しかし、彼らは約束を守らない人達だった。
神経が疑われる!自分さえ良ければ良いのか?僕なんか友人の約束は絶対死守するが・・・。
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