第11話 カジノがある(前編)!

ここはお金が存在しない世界。良いことをした分、報酬として翌日の時間の長さが増える世界。



『賭け事ってあるのかな?』


『自分の持っている資産を担保に、確率の割合に応じて増やすチャレンジが出来るシステム。一攫千金の心揺さぶられるものが、そう、お金!』


『時間が報酬の世界では時間を賭けるのか?』


『もしかして、無いんじゃないのか??』


『お金を出さずに物が得られたり、お金を出しても物が得られなかったり、そんな事象はお金がある世界では日常的に発生する。この事象で心が揺れる。しかし、時間の世界では翌日に自分に返ってきているため、この損得の感覚はあるのだろうか?』


『どこで心が揺れるか…、これを見つけることだな。』


そんなことを思いながら歩いていると、アミューズメントスペースの前を通りかかった。


『もしかして、何かヒントがあるかも』


ふと見ると、入口にキーホルダーが売られていた。ゲームをする場所にはあまり見かけないがお土産かな。同じ大きさで地域オリジナル、期間限定、コラボなど、柄が複数あるようだ。


『そういえば、この形。カバンにつけている人をよく見かける。流行りかな』


『まあ、いっか。』


『!!!!』


そこには、キーホルダーを入れると始まるゲームがあった。


『えっ?お金の代わり??。キーホルダーが???。お金の代わりになるものが存在するの?』


カイトはお金のない世界でお金の代わりになる存在があるのかと気になり、他の人が始めるのを見ていた。



本編

https://kakuyomu.jp/works/16817330657339730406

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