第10話 荷物を送る

ここはお金が存在しない世界。良いことをした分、報酬として翌日の時間の長さが増える世界。



『お金を出さない買物も慣れてきた。顔パスみたいで、かなり気持ちがいい。』


『レジがあると、1つだけって買うのに抵抗あって、つい必要のないものも買ってしまっていたが、ここに来てからは無いな。1つでも気がねなく持ち出せる!無駄がない!!』


そんな状況のため、まとめ買いも無く、荷物が重くなったりしなかった。


『明後日から大雨なんよね。出れないときのことを考えて数日分の水とか準備しないと…』


『重っ!』


『一度に持って帰るのは無理か…、家に送れないのかな?宅配はあるのか』


『宅配はお店で頼むことが出来た。いや、そんなに珍しくもないな。』


『宅配を頼まずに運ぶと、例えば2往復かかって運ぶものを、何も持たずに帰りお家で受取る。時間短縮出来ているが、翌日の時間が短くなる。』


『得しているのやら、どうなのやら』


そして、大雨の日。カイトは家から出ずに暇そうにしていた。


『早く時間が経って雨やまないかな。昨日宅配でいっぱい頼んだから、早く時間経たないかな』



本編

https://kakuyomu.jp/works/16817330657339730406

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