第6話 賃貸マンションに住む
ここはお金が存在しない世界。良いことをした分、報酬として翌日の時間の長さが増える世界。
『住むところって、どうやっているんだろう?』
カイトは不動産の店舗に来ていた。物件を見せてもらい、贅沢しなくて住む場所をと思い、契約に進んだ。
『契約って、どうやってするんだろう。』
意外と話は早く、物件の書類にサインをして、その場で私の写真を数枚撮って書類に付けるだけだった。
『写真って面白いな。お金を払う人でなく、眼の前に居る人との契約ってことか。』
『契約に時間がかからないのは有難い。さすが時間の世界。』
その他、水、電気など基本的な契約についても、サインと写真の組み合わせであり、まるで、どこかのお店の会員証を作るような、そんな流れであった。
『立派なネットカフェの入店契約のような感じがして、複雑な気分…』
『落ち着ける場所ができると身体の力が抜けるようだ。いろいろ考えるの、疲れた。なるようなる、かな。』
本編
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