第7話 スマホを買う

ここはお金が存在しない世界。良いことをした分、報酬として翌日の時間の長さが増える世界。


『お金のないシステムも少しずつわかってきた。生活は出来そうだ。ただ、役に立つ仕事らしいことをしていないので、このままダラダラしていると時間は減っちゃうんだろうな。ゾッとする。』


『何かしなきゃ』


カイトは職探しを始めることにした。


『スマホも財布とともに無く、検索に慣れた身体にはスマホがないのは厳しい。どうやって調べよう…』


『スマホは欲しいな…』


お店に行くと、意外とすんなりスマホが手に入った。サインと写真を撮って書類に貼るくらいで手続きらしい工程はほとんどなかった。


『そっか。長めの説明って、お金が関係していたのか…。なんか、お金って凄いな』


カイトはさっそくスマホで仕事を調べることにした。


『同時に機能するアプリが多いな。時間が多くなったとき(自分の同時に処理できる能力が高い日)に使ってみたいもんだな。今は検索だけ出来たらいいや。』


職業を調べると人気の仕事が出てきて、上位の仕事は離職も少なく求人も少ないようだ。


『医者、看護師、介護職、消防、薬局…、命に関わる仕事は人気があるようだ。命を救うのは時間が増えやすい、そんな気がする。人気の職種は休暇も多くとれ、人手不足とは縁遠い職種みたい…』


『清掃や修理を行う業種も人気なようだ。環境にとって良い仕事も時間が増えやすいってことか』


『清掃、修理の仕事は狙い目だな…』


『お金のある世界と何が違うんだろう?お金が動くことの価値も加わるからなのかもしれない…。』


『なんか、お金って凄いな。』



本編

https://kakuyomu.jp/works/16817330657339730406

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る