第6話 「とっとと異世界転生するわ。どうせ貴女に何を望んでもスキルの一つも付与して異世界転生出来ないんだろう」もう会いませんように


 「メイミィちゃんねぇ。俺も持ってるけど、そんなに好きってわけでもないよ」

 何故か、俺はメイミィちゃんを持ってると自覚した。

 「は、はぁぁー?メイミィちゃんを持ってるぅぅ?くだらない嘘いうんじゃないわよぉ。メイミィちゃんはそんなに簡単には手に入らないのよ。

メイミィちゃんを持ってる人間なんて、30人もいないんじゃないかしら」 

 まぁ別にそんなに持ってたいわけでもないんだけど、俺はスマホを取り出そうとするとやっぱりスマホを持っていた。

なんでか電波来てるし。所持してるメイミィちゃんを糞マンコに見せる。

 ”お兄ちゃん、やっと会いに来てくれたね。メイミィはいつでもずっと待ってるよ。お兄ちゃんとずっと一緒にいたいけど、しょうがないよね”

 メイミィちゃんにずっと会いにきてなかった時のボイスが流れる。

 「嘘、本当に本物のメイミィちゃんだ。なんで?なんでよぉぉ」

 前世のお前らしき糞マンコババァが俺におしつけてきたんだよ。

らしきじゃないだろうがこれはもう願望でただの偶然で他人であって欲しかった。

 「貰ったというか、おしつけられたんだよ。どこぞのロリコン糞マンコババァに」

 「はぁぁー?一度お迎えしたメイミィちゃんを人に譲り渡すなんて、酷いロリコン糞マンコババァもいたものね」

 「ブーメラン。自虐ネタは程々にね。悲しくなる」 

 「はぁぁー?私は私のメイミィちゃんを誰かに譲り渡すなんて絶対しないわぁ。私をそんな糞マンコババァと同じにしないで欲しいわぁ」

 「どうだろうね。そうならないと良いな貴女は」

 「ならないと良いなじゃなくて、ならないのよ私はぁ」

 「そうかい。貴女の望み通りならないといいね」

 俺もそう願うよ。

 「あ、救援要請終わってるしぃ。貴方が無駄な話するからよぉ」

 「俺のせいかい。はぁ。まぁ俺のせいでもなんでもいいから。とっとと異世界転生するわ。どうせ貴女に何を望んでもスキルの一つも付与して異世界転生出来ないんだろう」

 もう、何か疲れてしまった。前世も来世もろくなもんじゃない。

 「あら、そう。そこの赤いゲートを通れば異世界転生出来るわよ」

 さようなら、もう会いませんように。

 「コスプレむちむちエロババァさんさぁ、今日はあんたにとっても良い話を持ってきたんだよ」

 ん?なんか急に誰か来たな。まぁどうでもいいか。

 「ちょっと、今仕事中だからぁ。そういうのは後にしてくれないかしらぁ」

 俺は言われた通り赤いゲートを通る。

 


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