第7話 自殺
俺全てを悟った。これの復讐だと。
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遡ること一年前
「おお晴人今年も宜しく!」
「康介!よろしくなあ。体調はどうなんだ?」
「まあまあだな。」
「そっか。おお幸希。」
「ヤッホー。」
「今年もだな。よろしくな。」
「おう。」
「今年の担任の江藤と言います。ある程度仲良くして頑張りましょう。」
今年の担任は話が長い。すぐ眠くなる。最悪な担任を引き当ててしまった。まあクラスメイトは大丈夫そうだし。安心だろうな。今年こそ彼女作ったろ。
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約一年前俺はここにいるクラスメイトと新しいクラスになった。もちろんクルミも。そして彼女が欲しい。そんな気持ちになった。しかしそれが原因でクルミと幸希は自殺した。いやしたはずだった。しかしなぜクルミがここにいるのか。不思議で仕方なかった。それはみんなが同じ気持ちになっていただろう。
「さあ夜の時間。寝なさい。」
クルミの合図でスモークが噴射された。そして意識が遠のいた。
そして俺は夢を見た。
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「悪かった。俺が悪かった。だから許して。」
「もう無理だお前とはやっていけない。いやもう俺らはおしまいだ。」
「誰にも邪魔されないところで2人でいたい。」
一年前の今日だった。俺はそこでクルミと幸希が自殺する瞬間を見てしまった。でも俺は死ぬ瞬間しか覚えていない。都合の悪い記憶は消し去ってしまっていた。思い出そうとしても思い出せない。いや思い出そうなんてしなかった。
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大きな音がなった。
「起きろカスども。」
クルミが叫んでいる。みんながだんだん起き始める。振り向くと雄一郎の首がなくなっていた。室内に悲鳴が飛び交う。クルミは静かに笑っている。
「さあ会議の時間だよ。話し合いを開始して下さい。」
そういって、クルミは退室した。
「あれって、、」
「クルミだよね、、」
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