眠れぬ夜に見た夢は
眠れない夜の夢には不思議な物がうつる。
誰かの記憶なのか、はたまたただの偶然なのか。夢の中でわたしは見たこともないのにどこか懐かしい綺麗な場所で、会ったことも無いはずなのに大切だと分かる人と穏やかな時を過ごす。顔の分からない大切な人は、わたしの隣で笑っている。夢の中のわたしはそれが日常であるかのように、当たり前にその中に存在している。
そんな不思議な夢に限って、長続きしないまま目が覚める。1度目を覚ましてしまえば夢の中で居た場所も、会話したはずの人たちの声も忘れてしまって、その場の雰囲気や懐かしさだけが胸に残り離れなくなってしまう。
私ではないわたしがいた場所はどこだったのかと、眠る前にふと考える。何度思い出してもやっぱり雲を掴むような感覚しか残らなくて、やがてわたしは諦めて眠りにつく。
__そうして、またあたらしい夢を見る。
ひとくち小説詰め合わせ 火属性のおむらいす @Nekometyakawaii
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ひとくち小説詰め合わせの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます